World-OKTA東京支会・‘金孝燮’会長が語るコリアン・ネットワークの道!!
入力 : 2013-07-01 20:30:40 / 修正 : 2013-07-01 20:30:40

 

「2013海外同胞大賞」を受賞した金孝燮(キム・ヒョソプ)OKTA東京支会会長。|安・ビョンチョル記者

 

[スポーツソウルメディアジャパン|安・ビョンチョル] 世界60ヶ国110都市以上に支会を持つ世界唯一のコリアンビジネスネットワーク、「世界海外韓人貿易協会(World-OKTA)」の東京支会で会長を務めている金孝燮(キム・ヒョソプ)会長。2年前に東京支会会長に就任以来、在日同胞の積極的で自主的な参加を誘導、日本支会の活性化をリードしているという評価を受けている人物だ。今年の初めには韓国放送フォーラムと新聞記者連合会が選定、授賞する「2013海外同胞大賞」を受賞するなど、日本OKTAの発展だけでなく、彼の運営方針に多くの注目が集まっている。


20年間、覇気だけを元手に韓国伝統酒‘マッコリ’の日本普及に邁進してきたことでも有名な金・会長に<スポーツソウルメディアジャパン>が直接会ってOKTAの課題や経営哲学などを聞いてみた。


- OKTA運営に当たっての原則や方針があれば?

基本的に‘自主的な参加を前提に’運営するのが第一原則だ。在日同胞経済人が何らかの強要によってOKTAに参加することに反対する。韓民族としてのアイデンティティーを持ち、奉仕と社会還元という基本精神の基で純粋に参加できるようにその環境を整えることが何よりも重要だと思う。長年の努力が必要だが、その方が事業を展開する上で、より効率的でやりがいのある成果を出すことができる。そのため、OKTAが推進する事業やイベントなどに会員の参加に当たって、強制的な押し付けはいない。幸いにも今まで多くの在日同胞経済人が協力を惜しまず支援を行っている。その点について改めて感謝の意を伝えたい。


- 世界中でOKTA支会が設立され活動している。日本OKTAだけの特徴があれば?

日本国民性の特徴を挙げれば、‘和’の精神が欠かせない。‘和’とは、他人との調和を重視する日本社会の固有の精神。半世紀以上を日本で生きてきた在日同胞たちは'和'の精神が自然に身につくようになった。他のOKTA支会との違いがあれば、‘和’という精神をベースに積極的に協力し、団結力と結束力が強いという点だ。OKTA東京支会は、初期の活発な活動に比べ、最近少し低迷した状況が目につくという意見もあるが、‘和’の精神、強い団結力と結束力を活用すれば、再び日本のOKTAが世界の韓人ネットワークで中心的な役割を果たすことができると思う。


- 次世代育成事業の一環として、OKTAは‘貿易スクール’を運営している。次世代育成の意味は?

次世代の育成は、私たちの最大の課題である。時間とはたちまち流れてしまい、それに対する準備と対応が常に必要とされる。現世代の精神や事業を受け継ぐことができる次世代を育成していなければ、衰退は避けられないものだと思う。その意味で、次世代の育成は将来のために必ず必要な事業である。現在、時間的、財政的な面で大きいプレッシャーを感じることもあるが、どのような理由でも止めることのできない重要な事業だという信念で積極的に推進している。


- 次世帯貿易スクールがもはや8期生まで輩出した。貿易スクール参加者に伝えたいことがあれば?

海外の地で生活すると、色々なことが起こるものである。経済的理由や時間的制限など自身を巡る環境が常に良いことではないはず。そのような理由で景気が全般的に悪化すれば、貿易スクール参加率が落ちたりもする。しかし、困難な時こそ積極的に貿易スクールに参加することが、新しい活路を見出す機会になると伝えたい。日本で活躍する多くの先輩・後輩がここにいる。つまり、新たな機会を作る交流の場という意味になる。彼らとのネットワーク構築は、日本での経済活動に役立ち、精神的にも困難を克服する心強い援軍になると思う。若者たちがより広い視野で、貿易スクールなどの団体を積極的に活用するしてほしい。


- 最近、在日同胞の経済状況は?

全体的に日本経済が良くない。特に韓国人社会は、その影響がより大きい。実際にニューカマーが日本に登場して以来30年の間、経済的に最も困難な時期ではないかと思うくらい。これを克服するためには、韓国政府とこちらの在日同胞間の協力が絶対的であり、そのための関係づくりにも重要な課題だ。

 

金孝燮(キム・ヒョソプ)OKTA東京支部会長は、マッコリの日本普及に大きく貢献した‘二東(EDON)マッコリ’の社長でもある。|安・ビョンチョル記者

 

-東京都新宿区の新大久保がコリアンタウンと呼ばほど韓国人居住者が多いが、日本人との融合のために韓国人に必要な姿勢があれば?

日本の遵法精神を守ること。ゴミを指定された場所に捨てたり、他人に迷惑をかける行為を自制したりすることから守って行かなければならない。その意味で新大久保は上手く進んでいると思う。日本人が新大久保を再二、再三訪れるというのは、韓国人の積極的な日本社会とのコミュニケーションが成功した証拠である。今のような姿勢を継続し維持していけば、コリアタウンは、今よりも発展できると思う。


- 在日韓国人社会におけるOKTAの役割は?

OKTAは韓人団体であるだけに韓国人の繁栄と安定に貢献しなければならない。政治的な面での在日韓国人の権利の伸長も重要だが、基本的に生きていくための最小限の経済環境が前提しなければならない。その点にOKTAの責任があり、OKTAの最終目標にもつながる。また、ニューカマーと在日同胞の間の不協和音も経済的な面を活性化することで良い解決策を見つけることができると思う。相互の経済に共通の利益を提示し協力を図り、自然に両陣営間の和合を成していきたい。


- 韓国政府に対する希望があれば?

両国間の友好関係をさらに深めることを願う。両国間には独島問題や歴史認識問題など敏感な懸案がたくさん置かれている。いつかは必ず解決すべき問題だが、意図的に相手を刺激するのは両国関係の改善に何の役にも立たない。国をリードする政治家には、国民感情に気を使うことも重要だが、冷静に得と失を判断することも必要な役目だ。OKTA東京支部などの団体への直接的な支援も必要だが、バランスのとれた姿勢で韓日関係の改善に力を入れる方がより有益な効果をもたらすと思う。


- ‘二東(EDON)マッコリ’という名前で日本で初めてマッコリを本格的に紹介したと聞いた。独自開発した「ニッコリマッコリ」というマッコリのブランドは日本での認知度が非常に高く、マッコリの普及に大きく貢献したという評価だ。マッコリ事業以外に展開する事業があれば?


20年前に初めてマッコリを持って日本で事業をすることを決心した。多くの試行錯誤と試練があったが、長年の努力の結果、良い成果を収めた。今マッコリは日本で一つのブランドとして定着した。しかし、韓流のブームと一緒に成長ぶりを見せてきたマッコリ市場は、現在、絶頂期を過ぎ下がり坂に入った。市場の縮小に一部では、マッコリのバブルが弾けたと憂慮の視線を示しているが、既に定着段階に入ったため、一定規模以上の市場を形成しているというのが正しい判断だと思う。
今後はマッコリと一緒に韓国料理を日本に広く普及したいと思う。このような目標を持って外食事業に投資をしており、7つの店舗が既に運営されている。韓国の食文化だけでなく、韓国に関連するいくつかの事業も構想、または検討の段階だ。


- 今後OKTAのビジョンや抱負があれば?

OKTAは韓国人社会団体の中で最も活発で、組織力を備えた組織の一つだと思う。OKTAの設立目的は、世界韓商のネットワーク化にある。緻密なネットワークを構成するには、最終的に各地域でのOKTAがその基盤をさらに強化しなければならない。東京支会だけでなく、日本の各支会が最善を尽くして活動すれば、世界ネットワークの発展に大きく貢献できると思い、これからも地域間の協力と支援に力を注いでいきたい。

 

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