いつも一歩遅いLG..“万年2位”の逆襲は成功するのか?
入力 : 2014-01-24 17:00:19 / 修正 : 2014-01-24 17:00:19

 

“万年2位”LG電子は「Gシリーズ」で再跳躍の計画を立てた。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|ファン・ウォンヨン記者] IT業界に“万年2位”(韓国基準)という、ありがたくないレッテレをつけたまま、チャンスをうかがっている企業がある。“万年2位”の企業とはLG電子を言う。いつもサムスン電子に比べて一歩遅いLG電子は、ウィキペディアでも「LGグループ内の家電製品、デジタル機器の製造会社で、大韓民国市場シェア2位」と紹介されているほど、2位という修飾語が焼きつけられている。


一歩遅いメーカーとしてLGは、より革新的な製品とサービスでトップに立つ機会を狙っているが、そんなに容易ではない。特に電子製品の“花”と呼ばれる携帯電話部門ではそういう面がさらに強い。


現在、国内企業の中で携帯電話シェア1位のタイトルを握っているのはサムスン電子だ。米国の市場調査会社<ストラテジー・アナリティクス(SA)>は、去る7日、サムスン電子が今年第1四半期(1~3月)の全世界のスマートフォン市場で9200万台を販売(供給基準)するものと見込んだ。これは、全世界市場の36.2%を占める数値。スマートフォンを買った10人のうち、3人以上がサムスン電子の製品を購入するという話になる。


一方、LG電子の世界スマートフォン市場シェアは5.9%で、サムスン電子と6倍の差があった。販売量の差はさらに大きい。9200万台を記録したサムスン電子とは異なり、LG電子は1500万台にとどまった。
国内市場シェアの状況も変わらない。昨年10〜11月の国内市場シェアでLG電子は、約20%にとどまった。サムスン電子が約60%、パンテックが約15%を記録していた。


LG電子は、2010年6月にOptimus Qを発売して以来、これといった成果を出せなかった。スマートフォン市場に戦略的に対処し、Vega LTE、Vega Racer 2、Vega S5などを発売したパンテックに(2012年基準)国内スマートフォン市場2位の座を譲ったこともある。


“世界初の上下曲面”というタイトルを得たLG Flexが登場したが、フレキシブル・ディスプレイのスマートフォン発売時期も、サムスン電子のギャラクシー・ラウンドに先を取られた。サムスン電子のギャラクシー・ラウンドには“世界初の左右曲面”のタイトルがついている。サムスン電子とソニーがギャラクシー・ギア、スマート・ウォッチ2などでウェアラブル機器市場の境界を超えたのに対し、LG電子は、まだ“最も楽な指は人差し指”と言わんばかりにG2のプロモーションに熱を上げている。


サムスン電子がいつもトップではなかった。1994年2月、サムスン電子は「万年2位に留まったサムスン電子がPC供給1位を記録した」という評価を受けたこともある。当時、サムスン電子はサンボコンピューターに続き、市場シェア2位を記録していた。サムスン電子がPC供給1位に浮上した理由は、人より先にグリーンPC(環境や人体を保護する省電力コンピュータ)を発売したからだ。改善要求をすると、当日に問題を解決してくれるアフターサービス(AS)も1位のタイトル獲得の重要な要素として挙げられた。サービスと製品の革新があったからこそ、今のサムスン電子になることができたのだ。


LG電子も一時、技術革新のアイコンだった。1958年Goldstarという名で設立されたLG電子は、翌年の1959年に韓国初の真空管ラジオを生産し、電子産業の幕を上げた。続いて、60年、65年、66年、68年にそれぞれ扇風機、冷蔵庫、白黒テレビ、エアコンを国内で初めて生産し、2004年には地上波DMBフォンを世界に先駆けて開発した。


スマートフォンの時代が到来したのはもう昔の話。2009年、アップルがiPhone革命を叫びながら市場の扉を開き、サムスンが内外でその道をツルツルに磨いた。LGもスマートフォン市場を注意深く見て、消費者が望むニーズを反映する製品戦略と野心満々と準備したブランド“G”の能力強化を通じて、再跳躍をすることができる。


イギリスのSF作家アーサー・C.クラークの言葉通り、木星に向かう宇宙船を製作し、人工知能のコンピュータを置いて競争する21世紀だ。彼が想像する未来世界とピッタリだと言うことはできないが、想像していたすべてが実現されられる時代だ。しかしこの21世紀にサムスン電子は新時代の技術力をリードしている一方、LG電子はそのサムスンを追いかけていく。LG電子に1位の座はまだ遠い遠い向こうにあるものとみられる。


しかし21世紀には、LG電子がサムスン電子を越えて(?)立つ想像が非現実的ではない時代でもある。曲がるスマートフォン、3Dプリンターなど、我々が想像しなかった様々なスマート機器が溢れ出す。LG電子は、市場をリードするチャンスを生かしていけば、明るい新時代を迎えることができるだろう。

 

TOPIC
Top 10
  • 前の ページへ
  • 次の ページへ