13日、韓国の京畿道(キョンギ・ド)南楊州市(ナムヤンジュ・シ)に位置するピングレ・アイスクリーム第2工場で、午後1時05分頃、液化窒素貯蔵タンクが爆発し、アンモニアガスが流出した。|南楊州=チェ・ジンソク記者

 

[スポーツソウルドットコム|ソ・ジェグン記者] 韓国の大手アイスクリーム製造社、ピングレの第2工場(陶農工場)のアンモニアタンク配管爆発事故で1人が死亡し、3人の負傷者が発生した中、地域住民が目の痛みを訴えて病院での治療を受けるなど、2次被害への懸念が広がっている。

 
13日午後1時5分頃、韓国の京畿道(キョンギ・ド)南楊州市(ナムヤンジュ・シ)にあるピングレの第2工場で液化窒素貯蔵タンクが爆発し、アンモニア1.5tが流出する事故が発生した。


同事故で工場で働いていたト氏(55)が死亡し、クォン氏(50)とイ氏(40)、ファン(41)氏などの3人が負傷した。彼らは、病院に移送され治療を受けているが、イ氏は両方の足が折れる重傷を負ったという。特に、事故直後に行方不明になったト氏は、事故が発生してから5時間が過ぎた午後6時52分、崩れた工場の残骸の中で死亡したまま発見され衝撃を与えた。

 

爆発現場に投入された消防隊員らが液化窒素貯蔵タンクを確認している。

 

消防当局は、同日午前10時30分頃にアイスクリームの製造に使用される液化窒素貯蔵タンク周辺でアンモニアの臭いを感知したスタッフが配管を確認する過程で事故が発生したとみている。


アンモニアガスの流出による2次被害への懸念も広がっている。事故発生後の防災当局は消防車や軍部隊提督車などを動員して緊急防除作業を行ったが、1.5tのアンモニアガスが急速に近くのアパートなどに拡散し、住民4人が目の痛みを訴えるなどの被害が続出している。

 

爆発現場に投入された消防隊員や関係者がアンモニアを避けるために、鼻と口を覆っている。

 

ピングレ側の事故対応についても指摘が出ている。ガスの流出を確認したピングレ側は、現場の従業員約30人を第1工場に緊急避難させるなどの対応に乗り出したが、警察と消防当局の調査結果、ピングレ側が管理監督機関である韓国ガス安全公社と南揚州市役所にガス流出の事実を直ちに通知せず、独自の検査を行ったとされ、事故の被害を増大させたという指摘が提起されている。


ピングレ側の関係者は、「事前通知のことについては、まだ確認されていない」とし「現在、第2工場アイスクリームの生産ラインの一部を停止し、事態の収拾に専念しているが、事故当時の具体的な状況については確認が難しい状況だ」と述べた。


警察と消防当局は、工場周辺に人の出入りを制限しながら正確な事故原因を調査中だ。

 

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