国の朴槿恵大統領は先月6日の新年会見で、南北統一の必要性を強調しながら、「統一はテバク(大当たり)だ」と発言、視線を集めた。また就任1周年を迎えた25日、「経済革新3ヵ年計画」を発表した際にも、「創業はテバクだ」と述べた。|提供 ソウル新聞

 

[スポーツソウルドットコム|オ・ギョンヒ記者] 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は最近、「テバク」という単語にハマっているようだ。「テバク」とは庶民的な口語で「大当たり!」「大もうけ!」といったニュアンスを持つ韓国語。朴氏がこの「テバク」を初めて口にしたのは先月6日に開かれた新年記者会見。同席で朴氏は、「統一はテバク」という一言で、国民の心を惹き付けた。


若干硬いイメージがある朴氏が庶民の間でよく使われる流行の言葉を用いることで、朝鮮半島の統一の重要性を国民に正しく伝えたという好評を受けた。ネットのポータルサイトでも「統一はテバク」という朴氏の言葉がリアルタイム検索語ランキングの上位圏を占めるほどネット民の高い関心が確認された。


25日に就任1周年を迎えた朴氏は、「経済革新3ヵ年計画」を発表する際、再び「テバク」を口にした。「創造的なアイデアが迅速かつ容易に創業につながって、創業がテバク(大当たり)につながる成功事例を作っていく」と約束したのだ。

「創業テバク」のほかにも、多くのことを自身の任期内に実践すると誓った。▼公共部門の改革、▼経済民主化、▼社会安全網の拡充の3大中核戦略を立てながら、“公企業改革”など9大課題を解決していくと明らかにした。そのなかには、新年記者会見で述べた「統一テバク」のために、大統領直属の統一準備委員会発足計画も含まれている。


与党のセヌリ党は、「朴大統領の経済革新案は『統一テバク』に続き、『経済テバク』のための素晴らしい青写真を提示したものだ」と肯定的に評価した。その一方、野党側は「甘ったるい青写真に過ぎない」とし、強く批判した。野党民主党のチョン・ビョンホン院内代表は同日の院内対策会議で、「無責任の新経済計画を出す代わりに、次々と破棄した経済民主化と福祉公約から履行しろ」と主張した。 「計画と約束だけではなく、実践をしなさい」というのが野党の声だ。


野党側の声がもっと説得力のあるように聞こえる理由は何だろうか。朴政権下の保健福祉政策は、1年だけで約束破棄と政策後退といった論争に巻き込まれ、その進展が見られなかった。
朴氏の主要マニフェスト(公約)だった基礎年金はもちろん、基礎生活保障制度の改善、4大重症疾患の治療費100%保障などの政策もまともに履行されず、未だになっても見当がつかないまま。また、一部の専門家は、朴氏のマニフェストである経済民主化と関連して、「単純な評価と実効性まで考慮した評価を行った結果、それぞれ100点満点で26.5点と17点に過ぎない」と落第点をつけた。


「約束」とは、今後のことを相手と事前に決めて守ること。大統領の朴氏が国民に「テバク」を約束しただけに、残りの任期中にこれを必ず守ることを国民は望むだろう。これは、朴氏だけでなく、与党と野党も胸に深さ刻まなければならない国民の切実な願いでもある。

 

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