新韓生命は去年、銀行と証券社にリベートを提供した事実が摘発された影響で、銀行系列の生命保険社の中でも低調な実績を記録している。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|オ・セヒ記者] 6年連続で経営実績1位を占めている新韓金融に、新韓生命は“アヒルの子”のような存在だ。新韓生命は昨年、銀行と証券会社にリベートを提供した事実が摘発され、その影響より銀行系列の生命保険会社の中で、低調な実績を記録しているからだ。


先月20日、新韓生命から顧客誘致の見返りとしてリベートを受けた銀行と証券会社が大量に摘発された。金融監督院は検査を通じて、韓国シティ銀行、大邱銀行、釜山銀行、韓国スタンダードチャータード銀行、新韓銀行、サムスン証券、東洋証券、大宇証券、未来アセット証券、大信証券を制裁したと明らかにした。


これらの銀行と証券会社は、2011年1月から2013年2月まで、5つの銀行の105カ所支店と証券会社27カ所など、計132カ所の営業店で*バンカシュアランス業務と関連して、新韓生命から7370万ウォン(約710万円)相当の商品券を受け取ったことが分かった。この違法リベートの波紋は昨年の4月、バンカシュランスの関連検査で明らかになった。
〔*バンカシュランス:銀行またはその子会社が保険商品を開発して、あるいは保険会社から商品販売の委託を受け、銀行を窓口として販売すること〕


違法リベートの波紋に新韓生命は打撃を受けた。業界によると、新韓生命はリベートを提供した事実が知られた2013年4月から11月まで、バンカチャンネルの初回保険料は484億1200万ウォン(約46億7000万円)と集計された。2012会計年度11月のバンカチャンネルの初回保険料が4804億700万ウォン(約463億円)だったのに比べると、90%近くが激減したのだ。


特に今年1月の保険料は、銀行系列の生命保険会社の中で唯一実績が下落しており、金融持株会社1位と呼ばれる新韓金融のプライドにダメージを与えた。
新韓生命の1月のバンカシュアランスチャネルの月初回保険料は7億700万ウォン(約6800万円)で、前月比66.7%も急減した。一方、KB生命は8億3600万ウォン(約8000万円)で、前月比608.5%も急増しており、ウリヤビバ生命は7億1200万ウォン(約6800万円)で79.8%が増加、NH農協生命とハナ生命も、それぞれ36.4%、19.6%が増加した。


このため、生命保険業界のビッグ3を狙うという新韓生命の計画にも支障が生じた。昨年の会計年度(2013年4月1日~9月)の生保業界のビッグ3であるサムスン生命(6993億ウォン:約674億円)、ハンファ生命(3447億ウォン:約332億円)、教保生命(1595億ウォン:約153億円)のバンカシュアランスの初回保険料合計は1兆2035億ウォン(約1160億円)で全体の33%を占めた。新韓生命は277億ウォン(約26億円)にとどまった。


業界関係者は「生命保険会社のバンカシュランスの割合が高い中、新韓生命はリベート事件当時、金融会社の一部が新韓生命の商品販売を中止したため、大きな打撃を受け、それが今年まで続いている」とし「ここ最近、テレマーケティング事業の営業中断事態が起きて、金融機関全体として業績の悪化が続いている」と分析した。


一方、新韓生命関係者は「リベート事件は昨年のことだ。売上は新韓生命の計算する方式が他の保険会社と異なっているため、差が生じることはあるが、売上は大幅に低下していなかった」と述べつつ「最近はテレマーケティング営業と関連して影響を受けているが、その他のチャネルでは下落していない」と説明した。

 

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