LG電子が世界のスマートフォン市場で3位を目指すと発表した。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|ファン・ウォンヨン記者] LG電子が世界スマートフォンのシェア獲得のために総力を挙げて発売したのが新戦略スマートフォン「G PRO2」だ。しかし、サムスン電子との大きな格差と中国メーカーの台頭などで、厳しい局面を迎えている。さらに、韓国内の移動通信3社が営業停止を命じられ、G PRO2の韓国販売にも悪影響は避けられない状況だ。


LG電子モバイルコミュニケーション部門のパク・ジョンソク社長は、先月24日に開幕したモバイル・ワールド・コングレス(MWC)2014に参加した際、「今年の目標は世界シェア3位だ。誰もが認める3位になる」と明らかにした。自社のGシリーズを通じて、遅れをとっていたスマートフォン市場での転機をもたらすという覚悟だ。


LG電子は昨年ベースの売上高でサムスン電子(703億5800万ドル)、アップル(604億7000万ドル)に次いで78億7600万ドルで3位を記録した。しかし、シェアと販売台数では中国のHuawei社などに押され、4〜5位にとどまっている状況。


国内1位のサムスン電子とはさらに大きな格差をつけられるとみられる。米国の市場調査会社<ストラテジー・アナリティクス(SA)>は去る1月、サムスン電子が今年第1四半期(1~3月)に全世界のスマートフォン市場で9200万台を販売(供給基準)すると見込んだ。これは、世界市場の36.2%を占める数値。その一方、LG電子の世界スマートフォンシェアは5.9%を記録すると予想した。


国内市場でのシェアも同様だ。昨年10~11月の国内市場シェアでLG電子は約20%を占めるにとどまった。サムスン電子はこれより3倍も高い60%を記録した。
また、LG電子は、Huawei社とLenovoなど、中国メーカーとの手強い競争を繰り広げている。Lenovoは、モトローラ・モビリティの買収でシェアを6%まで引き上げ、5.1%のHuaweiと4.8%のLG電子を抜いて一気に3位に浮上した。昨年HPを抜いて世界PC市場1位に跳躍したLenovoは、スマートフォン市場でも中国発の突風を巻き起こすという計画。


Lenovo モバイルビジネス部門担当のJDハワード副社長は、今回のMWCで「グローバルスマートフォンの3位を目標にしている」と述べた。LG電子は、Lenovoの浮上を気にしないという立場だが、両社ともに3位を競うことになり、相手を意識せざるを得ない状況。


LG電子は「ノックオン」機能を搭載したG PRO2で、市場を攻略する計画だ。発売4ヶ月だけで国内100万台の販売を記録した「LG G PRO」に続いて成功神話を再び書くという、野心に充ちた抱負も明らかにした。


しかし、様々なプロモーションを広げるなど戦略スマートフォンの大々的な販売に突入したが、まだ市場でこれといった成果を上げていない。それに国内の移動通信3社が違法な補助金に関連する当局からの命令を不履行したため、今月中旬ごろから少なくとも45日から最大135日まで営業停止に入るようになり、G PRO2の販売に赤信号が灯った。


これを受けたLG電子は韓国の未来創造科学部に、消費者の機種変更の禁止は制裁から除外してほしいという内容の提案書を送った。上半期戦略スマートフォンの販売に悪影響を与えるうえに、グローバル競争が激化した状況で内需市場に依存せざるを得ないからだ。


業界関係者は、「最近のスマートフォンは、発売直後の売上高と消費者の評価などで大きく影響されるが、移動通信3社の営業停止と機器変更禁止などで、販売量が30%まで減る可能性がある。中国メーカーも技術力の格差を急速に狭めている状況」とし、「その一方、LG電子が様々な普及型ライナップで中国市場へソフトランディングすれば、世界シェア3位の可能性もできないわけではない」と分析した。


LG電子は、差別化された機能とブランドパワーで3位を達成していく計画だ。LG電子のパク社長は「中国企業が躍進しているが、単に量的な面での3位達成は大きな意味がない」と話した。

 

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