女性社員のためにさまざまな支援と福祉政策に力を注いでいる大手デパート3社に、業界の関心が寄せられている。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|ファン・ジンヒ記者] ロッテ、現代、新世界など、韓国の大手デパート3社が女性社員のためにさまざまな福祉政策を出している。デパートの主要顧客の80%以上が女性客なだけに、女性従業員の役割はますます重要となっており、女性社員がよりいっそう快適に勤務できる政策的な支援が必要という認識が広がっているからだ。そのため最近のデパート業界では、女性社員の育児政策はもちろん、通勤上の安全対策にも積極的に乗り出すなど、多様な支援と福祉政策に力を入れている。


◆現代百貨店、「女性社員の帰宅を見守る」
現代百貨店は最近、セキュリティ会社であるADTキャップスと契約し、来月1日から「女性社員のホーム安心制度」を実施する。これは一人暮らしの女性社員の安全を守るとしたことで、多世帯住宅やアパートなど、比較的治安が悪い居住地に一人で住んでいる女性社員の部屋に、熱線センサーと磁気センサーなどのセキュリティシステムを設置して、緊急事態が発生した場合は、ただちに保安要員が出動するサービスである。


現代百貨店の関係者は、「家に帰ってから快適に休みながらリフレッシュすれば、心理的な安定感が高まって仕事もよくできるようになるはず」と述べつつ「また、その女性社員と離れて暮らすご家族の方も、ご心配と不安が軽減されると思っている」と説明した。


現代百貨店グループは、今回の「女性社員のホーム安心制度」がデパートの女性社員らから呼応を得た場合、現代ホームショッピング、現代グリーンフードなどの主要系列会社に拡大して実施する案も検討している。また現代百貨店は、社内の飲み会など会社の特別な事情より帰宅が遅くなってタクシーを利用する場合は、乗車時刻と位置、搭乗タクシーの車両情報などを保護者に送信する「タクシー安心帰宅サービス」の導入も検討しているという。


これとともに現代百貨店は、昨年から出産休暇の申請と同時に、1年間を自動的に休職することができる「自動育児休職制度」と、妊娠12週~36週間以内の女性社員には、「有給2時間短縮勤務制度」などを用意、女性社員のためにさまざまな福利厚生制度を運営している。


◆新世界百貨店、「出産・育児による休職を最長2年8ヶ月まで」
新世界グループは、女性社員の勤務環境造成のために多様な努力を傾けている。まず出産を控えた女性社員の労働環境の改善のために「弾力勤務制」を導入した。妊娠中の社員に勤務時間を1時間短縮する制度を実施、個人事情に応じて1時間遅れて出勤したり、1時間早く帰宅できるようにした。特に新世界百貨店は、妊娠中の女性だけでなく、全社員を対象にしてこの制度を拡大し、家族と一緒に居られる時間を大切にした職場環境を作った。


また育児休業も、法律で保証された期間である1年にさらに1年が追加できるようにして、出産と育児による女性社員らの負担を減らした。法律で保障された出産休暇(90日)と、育児休業(1年)とは別に、妊娠した時点から使用可能な出産休職と希望育児休業(1年)を追加で使えるようにして、最長2年8ヶ月間を出産と育児休職に使用できるようにした。


出産後の育児支援も拡大した。新世界はソウル・聖水洞(ソンス・ドン)にあるイーマート本社と新世界百貨店センタムシティ店(釜山・海雲台)、仁川(インチョン)店、光州(クァンジュ)店などに、流通業界では初となる200~270㎡(約60~80坪)規模の保育施設を開設した。


◆ロッテデパート、「女性が働きやすい職場づくりへ」
昨年末ロッテグループは、政府傘下の女性家族部と“女性雇用の拡大”と“女性が働きやすい職場づくり”に協力する業務協約を結んだ。このためロッテは、新入社員を採用する際に女性社員の割合を30%以上内定し、在職中の女性社員のためには、母性保護施設と仕事・家庭の両立制度を拡散していくことにした。


また出産・育児期の女性社員に職場生活が維持できるように、授乳室、職場にある子供部屋、育児休業、弾力勤務制度などを採用し、仕事上のブランクを恐れる女性社員のためには、良質の時間が選択できる雇用制度を積極的に拡大していくと明らかにした。

 

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