「去っていった友人を偲ぶ...」 珍島旅客船「セウォル号」沈没事故が発生してすでに9日が過ぎた。23日午前、京畿道安山オリンピック記念館の1階室内体育館には故人になった檀園(タンウォン)高の教師と生徒たちの合同焼香所が設けられた。|安山=イ・セロム記者、写真共同取材団

 

[スポーツソウルドットコム|イ・セロム記者] 今日も奇跡を待つ。突然のセウォル号沈没事故で、韓国は静寂に包まれた。セウォル号の沈没は、韓国の沈没だ。救助活動をテレビ画面で見守るすべての人々は、泣き声さえ出せることがあできなかった。私たちは今、悲痛な気持ちで「セウォル号のトラウマ」を抱えている。セウォル号の惨事は、私たち皆の惨事だ。

 

結局帰ってこなかった友達...

 

セウォル号の沈没は既成世代の責任だ。現時代を生きている、恥ずかしい私たちの自画像だ。慰めの言葉さえ伝えにくい悲痛の時間だ。過去の数々の災難事故から何の教訓も見つけられなかった大人たちがすべての責任を負わなければならない。人生の最も大切な時期に夢を育てていく学生たちの犠牲の前で、誰が頭を上げることができるのだろうか。

 

愛した学校を後にして、長い道のりに行く...

 

物質主義に陥った海運会社、職業倫理を弊履のごとくに捨てたセウォル号の船長と一部の乗務員、事故の初動段階に未熟さと無分別さで遭難者の生存率が高い「ゴールデンタイム」を浪費した行政当局、国民の悲しみはものともせずに政治的・党派的な活動を行った一部の政治家と官僚たち。


沈没するべきの我々社会の不条理と旧悪(キュウアク)は別にあるのに、まだ咲きぬ青春たちが私たちのそばから去っていくのがあまりにも切ない。

 

待ちわびたのに...止めどもなく涙が流れる

 

旅客船「セウォル号」沈没事故が発生してからすでに9日が過ぎた。全国民が切に待っていた生存者の救助便りは聞こえない。たった一人でも帰ってくれるのを国民皆が切実に祈っている。奇跡が起こるのを願っている。

 

私のお姉さん、お兄さんを返してください...

 

23日午前、京畿道安山オリンピック記念館の1階室内体育館には故人になった檀園(タンウォン)高の教師と生徒らの合同焼香所が設けられた。合同焼香所には、学生を残して一人で救助されたという罪悪感で自ら命を絶った檀園高の教頭をはじめ、教師3人と2年生の生徒45人など48人の遺影と位牌が祀られた。同日の午前から各界の人々と市民の弔問行列が続き、1万3000人余りが同焼香所を訪れた。

 

守ってくれなくて...申し訳ない大人たちは頭を下げます

 

珍島事故海域では依然として行方不明者の救助活動が進められている。24日午前現在まで公式の死者の数は159人、行方不明者の数は143人。 1分1秒が惜しい。行方不明者の家族らの胸は1000回も張り裂けられた。それにも家族らと国民はまだ希望を諦めていない。

 

今日は、偉い人も芸能人も、ただ申し訳ない限りです...

 

並んだ弔問行列はその終わりが見えません

 

全国各地では行方不明者の無事帰還を祈る“ろうそく集会”と“黄色いリボン”(戦場にいる愛する人の無事帰還を願う意味で、黄色いリボンを木にぶら下げたことから由来)キャンペーンが行われるなど、一心になって奇跡を願っている。

 

それでも多くの国民はまだ待っています...

 

必ず生きて来るのを願う...

 

無事生還を願う「黄色いリボン」キャンペーンはこれからも続くだろう。国民皆の胸の中には「黄色いリボン」がかかっている。“何卒必ず戻ってきて。待ってるよ”

 

一縷の望みを抱いて光を...

 

今日も奇跡が起きるのを待っています...
 

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