在日本韓国人連合会(韓人会)の事務局で「5.18光州民主抗争追悼式」が開かれた。

 

[スポーツソウルジャパン|安・ビョンチョル] 5.18民主化運動記念日である18日、東京にある在日本韓国人連合会(韓人会)の事務局で「5.18光州民主抗争追悼式」が開かれた。


世界韓人民主会議東京民主連合が主催し、韓人会の後援で開催された今回の行事には、韓人会の李玉順(イ・オクスン)会長をはじめとする各団体の関係者や在日韓国人など約50人が参加し、約1時間に渡って追悼式が行われた。

 

在日本韓国人連合会の李玉順(イ・オクスン)会長。

 

李会長は追悼文で「34年前、韓国の民主化のために犠牲になったすべての方々に敬意と弔意を表する」としながら、「韓国政府が主催する5.18記念式典はもちろん、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各国の韓国人社会でも大々的に追悼式が開かれている。皆さんの協力で今年の5.18民主化運動記念式が韓人会の事務局で開催された。来年もより意味のある席になるよう最善を尽くしていきたい」と語った。


今回の追悼式は、去る4月に韓国南西部の海上で発生した旅客船セウォル号沈没事故の犠牲者に対する追悼の意味も兼ねており、さらに厳粛な雰囲気で行われた。参加者たちは若い学生たちをはじめ多くの人々が犠牲になった今回の事故に大きな悲しみを表しながら、設けられた祭壇にお線香をあげ、黙祷を捧げた。

 


厳粛な雰囲気で行われた5.18光州民主抗争追悼式。


韓国最大野党・新政治民主連合の安哲秀(アン・チョルス)代表からの追悼文も伝えられた。安代表は5.18記念辞で、5.18民主化運動の34周年を称えた後、「今、韓国はセウォル号の惨事で全国民が苦しんでいる。国民の安全は、憲法的価値である。国家が国民の安全を守ることは基本的な責任だが、その基本さえしっかり守られなかった。政治家として本当に申し訳ない」としながら、セウォル号事故の犠牲者に哀悼の意を示した。

 


5.18民主化運動は韓国の民主化のシンボルになっている。

 

5.18民主化運動は、1980年5月18日から27日まで、韓国・全羅南道の光州市で起きた学生と市民の民主化要求抗争をいう。軍による独裁体制を批判しながら民主化を要求していた市民らは、当時の政権が派遣した軍と衝突し、その過程で数千人の死傷者が発生した。


それをきっかけに韓国では民主化要求運動が大々的に展開され、最終的には軍による独裁政権が崩壊することになる。このような歴史的な意味で、光州と5.18民主化運動は韓国民主化のシンボルになっている。
 

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