最近、炭酸水の美容と健康効果が知られ、韓国でブームを巻き起こしている。このような人気で炭酸水の市場規模は、毎年30〜40%の急成長ぶり。|シン・ジンファン記者


[スポーツソウルドットコム|シン・ジンファン記者] 最近、韓国で炭酸水が大きな人気を博している。市場の成長が急激に大きくなり、関連企業の売上高に目玉商品として浮上した。一般的なお水よりもカルシウムやミネラルなどが豊富で、ダイエットの効果もあるという評価が知られ、炭酸水の“熱風”が続いている状況。


19日、業界によれば、炭酸水の市場は毎年30〜40%ずつ急成長を繰り返えし、4年だけで5倍の規模に拡大する見通しだ。2010年75億ウォン(約7.5憶円)規模だった市場が、昨年195億ウォン(約20億円)台に拡大した。今年は昨年に比べて約50%大きくなった350億ウォン程度になると推定される。これは成長率が10%程度にしかならないボトルウォーター市場と比べると、非常に速い速度。


このように、炭酸水の熱風が激しくなった理由は、何よりも健康を重視する“ウェルビーイング文化(wellbing、心身および社会的に良好な状態)が定着したからだと業界は口をそろえる。また、炭酸水で果物や野菜などを洗うと、細かい汚れや残留農薬の除去に効果的だという分析もある。


業界関係者は「韓国炭酸水協会の分析結果によると、炭酸水は体内のミネラルのバランスを維持するのに効果があり、便秘やダイエット、消化不良などにも効果がある」とし、「コーラやサイダーなどの炭酸飲料のように、炭酸に含まれた空気が胃に入ると、ゲップを誘導して胃の状態を快適にする。また、炭酸飲料とは異なり、カロリーがないという点でも大きな反響を得ている」と説明した。


何の味もない普通のお水よりも、「ピリッ」とする、清涼感のある炭酸水ならではの魅力や、マグネシウム、カルシウム、鉄分などのミネラル成分が豊富なため、体の栄養のバランスを維持してくれる点も注目される理由の一つだ。


毎年高い成長を続けているため、メーカー間の競争もますます激しくなっている。炭酸水の市場シェアは2013年基準でイルファが36%程度を占めており、その次にスイスのネスレの「ペリエ」が32%で2位を記録中。ロッテ七星の「トゥレビ」が13.2%で3位。


また、その他のメーカーも競争に参加する動きを見せている。南陽乳業、農心、クァンドン製薬などいくつかの飲料メーカーが炭酸水の生産を検討しているという。


大型スーパチェーン・Eマートはすでに炭酸水競争に跳びこんだ。先月29日、自社ブランド(PB)炭酸水である「Eマート炭酸水」を発売した。価格は330㎖あたり990ウォン(約100円)で、代表的な炭酸水であるペリエ(1680ウォン)より大幅に安い。同商品は発売10日だけで3万本が販売され、Eマート炭酸水売上の1位を占めた。


炭酸水の人気とともに炭酸水製造機の市場も熱くなる雰囲気。イスラエルの製品であるソーダストリームは、製造機市場の95%を占めるなどの大人気を集めている。しかし昨年末、サムスン電子が炭酸ガスボンベを内部に設置して炭酸水を作って飲むことができる「サムスン・ジペル・スパークリング冷蔵庫」を発売し、炭酸水製造機メーカー間の競争がより激しくなる見通しだ。


関連業界関係者は「健康を優先する消費者の特性で、炭酸水の消費量が急増している」とし、「欧州は、全体のボトルウォーター市場の30%以上を炭酸水が占めるほど。韓国の炭酸水の市場は今後、さらに高成長を見せるだろう」と述べた。

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