今年第2四半期(4~6月)の韓国造船5社の営業利益は、前年同期比で60%以上が減少すると見込まれている。写真は、超大型LPG運搬船。|提供 大宇造船海洋


期待とは異なり、韓国の造船業界が不振から抜け出せずにいる。昨年末から業況回復による業績好調が期待されたが、今年第1四半期に続き第2四半期も業績が低迷すると予測された。


7日、韓国造船業界によると、国内の造船を実質的にリードしている現代重工業、サムスン重工業、大宇造船海洋、現代尾浦造船、韓進重工業の第2四半期の予想営業利益は、前年同期より60.4%が減少した2855億ウォン(約280億円)と調査された。特に造船業界1位の現代重工業は今年第2四半期に、前年同期より90%以上減少した250億ウォン(約25億円)の営業利益を記録すると予想され、衝撃を与えている。


第1四半期(1~3月)にいくつかの海洋プラント工事損失引当金を反映して営業損失3625億ウォン(約360億円)という衝撃の実績を発表したサムスン重工業は、1867億ウォンの予想営業利益で5つの造船会社の中で最も多くの利益をもたらすと思われるが、これも昨年の同じ期間より34%が減少した数値だ。


また、前四半期に前年同期比より19.8%が増加した営業利益(約80億円)を出して善戦ぶりを見せた大宇造船海洋は、第2四半期に前年同期比1.8%減の1245億ウォン(約120億円)を記録すると予想されている。韓進重工業は昨年の第2四半期より88.1%が急落した94億ウォンの営業利益。現代尾浦造船も602億ウォンの営業損失という悲惨な成績表を記録するものとみられる。


業界では国内5大造船社の業績不振の理由に、今年の目標受注額を満たしていなかったことを挙げている。韓国造船社は、中国の低価格に押されて、全世界シェア1位の座から追い出された状態だ。
英国の造船・海運専門分析機関<クラークソン>によると、今年1月から5月まで、韓国造船業界は世界の受注量の29.2%である517万4041CGT(150隻)にとどまった。しかし、中国は42.8%に達する759万2308CGT(403隻)を受注した。2001年に日本を抜いた後、2011年まで11年連続で世界1位を守ってきた韓国造船業が、昨年から中国に1位の座を渡した。


業界関係者は「国内造船代表5社は、今年の受注目標を約4.6兆円に設定したが、今年5月までの受注が目標の22.7%に過ぎない。6月の実績まで加えても、目標額に30%台だ」と説明した。


THE FACT|ファン・ジュンソン記者

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