韓国の大型マートやコンビニエンスストアがシンプルで安い商品を出している。|シン・ジンファン記者


韓国の大型マートやコンビニエンスストアなどの流通業界が、1人世帯を対象にした商品を次々と出している。その背景には1人世帯の急増がある。さらに1人世帯は3〜4人世帯よりも消費性向が強く、すでに流通業界ではVIPの消費群として位置づけられつつある。


28日、韓国統計庁の2010年人口住宅総調査によると、1人世帯は414万2165人で4人世帯(389万8039人)を上回った。全体の割合から見ると25%超。将来の世帯推計資料では1人世帯が2020年29,6%、2030年32.7%に増えると予想した。


こういう影響で、大型マートとコンビニエンスストアも一人暮らしのシングル族を狙った商品に集中している状況。そのため、シンプルに好かれている小さいサイズの商品群を出している。Eマートの場合、おにぎりやサンドイッチ、ビビンバ、サラダなど手軽に食べることができる商品の種類を増やしている。ロッテマートとホームプラスもシングル族のためのカスタマイズされた商品をリリースした。特に、ホームプラスは“シングル家電”の専用スペースを設け、炊飯器やコーヒーポット、コーヒーメーカーなどに主力している。


大型マートとしては、少量の販売にとどまっても消費傾向が強いシングル族が最高のお客様だ。シングル族は一人で家計を担当するため、簡単に財布を開けられない“大家族の世帯”よりも、実際の購入につながる場合が多いからだ。ある大型マートの関係者は「インスタントご飯、加工食品など一人世帯の購買率が多世帯よりも相対的に高い」とし「マート全体の売上高で見てみると、微々たる水準ではあるが、シングル族の購入が売上に貢献している」と語った。


韓国の大型マートが一人世帯に目を向ける背景には最近の業績悪化も影響した。Eマートは6月の営業利益が前年同期比で31.5%、前月比で49.6%減の342億ウォンを記録した。ロッテマートは昨年の同じ期間より3.3%減少で、ホームプラスも今年の上半期の売上高が前年同期比で4.2%減少した。大型マートとしては、10%程度の売上高を引き上げる効果があると言われているシングル族の攻略で業績改善を図っている。


コンビニ業界も状況は同じ。CUやGS25、セブンイレブン(韓国)などのコンビニエンスストア業界では単品の品揃いでシングル族を狙っている。お弁当、缶詰、加工食品など、店頭に陳列されているほとんどが一個売りになっている。特に低価格で食事を済ませるお弁当は、他の製品よりもさらに高い販売率を見せている。CUが曜日別の弁当購買データを分析した結果、休日にもお弁当購買客の割合が20%に達したという。シングル族が食事のためにコンビニを頻繁に利用することを意味する。


コンビニ業界では主要な客層が今後もシングル族が占めると見込んでいる。コンビニ業界の関係者は、「会社員や学生の一人暮らしが増えることによって、コンビニを最も多く訪れる消費者もシングル族になっている」とし「業界を問わず、シングル族を狙う関連製品が多く発売されると思う」と予想した。


THE FACT|シン・ジンファン記者

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