韓国のエンターテイメント企業 YGエンターテイメントが、世界的な高級ファッション企業であるLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)から約610億5000万ウォン(約61億円)の投資を誘致した。|キム・スルギ記者


YGエンターテイメント(以下YG)が、グローバル高級ファッション企業LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)から約610億ウォン(約61億円)の投資を誘致した。現在サムスン第一毛織と中国ファンヤグループなどと協力を通じて衣料品、化粧品事業に進出しているYGだが、LVMHとの連携で高級ファッション分野にもビジネスを展開する土台を整えた。


YGは20日、「LVMHグループの傘下のプライベート・エクイティ・ファンド(PEF)であるエル・キャピタル・アジアを対象に、第3者割当有償増資を実施する」と明らかにした。1株当たりに4万4900ウォンで優先株135万9688株を発行する。有償増資の規模は8000万ドル。


ルイ・ヴィトンをはじめ、ディオール、ジバンシー、マーク・ジェイコブス、フェンディ、セリーヌなど多数のブランドを持っているLVMHグループは、YG所属アーティストのPSYやBIGBANGなどの韓流スターを活用したマーケティングを展開する計画だという。

 

LVMHとYGの連携に海外メディアも大きな関心を寄せている。20日(現地時間)、ビルボードは「ルイ・ヴィトンがK-POPカルチャーの養成所(Factory)YGエンターテイメントに8000万ドルを投資する」というタイトルの記事で、「ルイ・ヴィトンがK-POP産業に参入した」としながら「今回の投資は、YGのファッション事業の拡大に寄与するものとみられる」と分析した。


続いて「YG所属のラッパーでありプロデューサーであるG-DRAGONの2009年のソロデビューアルバム発表当時、LVMHがプロジェクト衣類スポンサーとしてYGと契約したことがきっかけになった」と説明した。また、ビルボードはYGがファッション企業の第一毛織と協力体制を組んでいることを知らせながら、「YGがK-POPだけでなく、さまざまなビジネス分野で飛躍を準備している」と報じた。


実際にYGは第一毛織と手を組んで、ヒップホップに代表されるストリートカルチャーをベースに、世界中の若い者を狙うファッションブランド“ノーナゴン”の発足を控えている。これに対してYGは「長期的発展と新規事業への進出のためのもの」と説明した。


一方、YGは、最大株主であるヤン・ヒョンソク代表プロデューサーが保有する普通株式の一部を2000万ドルでLVMHグループに売却する交渉も進めている。


THE FACT|ファン・ジンヒ記者

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