東京韓国学校PTAの新たな歩みをリードしている金在虎(キム・ジェホ)会長。


東京韓国学校のPTAが同校の生徒らのための新事業を立ち上げる。“お父さん”の頼もしいイメージを活用した学生指導プログラムや、他学校との交流まで視野に入れるスポーツ大会など斬新ながら有益な事業を企画しており、既に地域社会の話題になっている。


東京韓国学校PTAの新たな歩みをリードしているのは、今年5月にPTA総会長に選出された金在虎(キム・ジェホ)会長。息子二人が東京韓国学校に通い、約15年前から生徒の親としてPTA活動に参加してきた。そんな彼が就任後一番先に目を向けたのが学生たちの安全。


今年4月に発生した旅客船セウォル号の沈没事故をきっかけに、“子供の安全”について改めて考える親たちが多く増え、親が直接行動しなければならないという意見が子供を持つ保護者の間で強まった。そんな中、金在虎会長が注目したのが“父”のイメージ”。金会長は「PTA活動は大体、お母さんが中心になって行われる。お父さんたちも自分の子供と学校での生活に高い関心を持っているが、家族のために働かなくてはならない。そのため、お父さんたちは時間的な問題があって、関心があっても、PTAの活動には参加できなかった」と語った。


それで企画したのが「東京韓国学校を愛するお父さんの会」(仮称)。子供たちにお父さんの温かい愛を感じさせるのをスローガンに、放課後学校の周りをパトロールするというのが同事業の内容だ。子供の安全とともに学生指導も視野に入れている。


金在虎会長は「安全不感症に対する問題提起と同時に子供たちが悪いことをしないようにするのが目的。パトロール自体より“子供の安全は父が守る”、“父が一緒にいる”という象徴的な意味が強い事業である」と説明した。11月中に実施を目指し、10月末までは参加者を募集して発足式を開く計画だが、既に30人以上のお父さんたちが参加する意思を伝えている。

 

東京韓国学校PTAの新たな歩みをリードしている金在虎(キム・ジェホ)会長。


「東京韓国学校を愛するお父さんの会」と併合して計画しているのが「足球大会」(足球:サッカーテニス)だ。韓国の男なら誰もが楽しんだことのあるスポーツを利用して、父さんたちの積極的な参加を誘導するのがその狙いだ。大会の収益金は同学校の図書購入基金として使う。


金在虎会長は、「足球は韓国男のロマンのようなもの。手軽に楽しめるし、軍隊を経験した男なら一度はやったことのある国民スポーツだ。こういう足球を通じて、お父さんのPTA参加を促すと同時に、親の交流会として作っていきたい。収益金は東京韓国学校はもちろん、地域の他の学校の図書購入基金として寄付する計画だ」と足球大会の意味を説明した。


金在虎会長が推進する事業の中で一番最初に実現されるのが、今週に予定している。お笑い芸人であるキム・ヨンチョルを招き、学生を対象に講演会を開く。英語教育に関心が高い学校の雰囲気を速やかにキャッチした金在虎会長の行動力から実現されたイベントだ。


ちなみにキム・ヨンチョルの講演会が確定するまでは面白いエピソードがある。キム・ヨンチョルが書いた本を読んで感動した金在虎会長は、彼に講演会を依頼することを決心し、韓国に向かった。しかし、金在虎会長が用意したのは30万ウォンのみ。通常500~700万ウォンもする彼のギャランティーに比べたら、最初から成立不可能な話だった。金在虎会長は「キム・ヨンチョルさんと直接会って、学校の事情と在日韓国人社会のことを説明した。半信半疑したが、彼が理解してくれて、ギャランティーなしの講演を約束した」と講演会に至るまでの経緯を語った。


キム・ヨンチョルよる講演会は24日(金)、2回に分けて東京韓国学校の大ホールで開かれる予定だ。参加費は無料。

 

スポーツソウルジャパン|安・ビョンチョル

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