韓国最高のスタートアップ・アクセラレーター「スパークラボ(SparkLabs)」は24日、東京・六本木でDemoday(デモデイ)を開催した。


韓国新生ベンチャー企業が日本・東京で投資誘致プレゼンテーションを行った。ユニークで奇抜なビジネスアイテムで参加者の注目を集め、韓国IT技術と日本マネーのコラボ誕生に期待を抱かせた。


韓国最高のスタートアップ・アクセラレーター「スパークラボ(SparkLabs)」は24日、東京・六本木でDemoday(デモデイ)を開催した。スパークラボが開催する初めての海外投資公開公募で、日本マネー誘致を通じて日本だけでなく海外への進出を目指すという狙いだ。


資金力が足りない新生ベンチャー企業が斬新な技術力をビジネスに発展させるためには投資家の助けが必要で、デモデイはそういう企業と投資家をマッチングしてくれる役割を果たす。韓国のスタートアップ企業(新生ベンチャー企業)8社を引き連れ、日本初のデモデイを開催したのがスパークラボだ。スパークラボは、アイデアと技術力はあるが、資金力や経営ノウハウなどが不足する新生ベンチャー企業を厳選し投資者に紹介する。さらには新生ベンチャー企業の経営にも積極的に参加し、マーケティングから会計、財務、販路開拓、海外進出などまで、様々な分野に渡ってサポートする。


今までスパークラボのデモデイに参加したスタートアップ企業は平均22億ウォンの投資を受け、今も世界各国での後続投資が続いている。日本での関心も高く、今回の東京デモデイに参加した日本側の企業と団体は120個に達した。
今回の日本デモデイに参加したスタートアップ企業はITをベースにしたベンチャー企業7社で、ホームクリーニングやドア・ロック、簡便海外送金など消費者のニーズと需要に充実に答えようとした独特の技術に熱い視線が注がれた。


スパークラボのイ・ハンジュ代表


最初のプレゼンテーションはネクスト・メーカーズ(NEXT MAKERS)。ソーシャルメディアなどでコンテンツを制作するスター・クリエイターとバイラル広告制作を希望する企業を結ぶマーケティング・プラットフォーム・サービスを紹介した。ネクスト・メーカーズは、手頃なコストと視聴者の共感を効果的に引き出す利点にもかかわらず、企業側がバイラル広告制作に乗り出せない現実的なハードルを説明しつつ、こういう問題を解決できるネットワークを世界的規模で構築していくという事業計画を明らかにした。


ワホーム(WAHOME)の場合には、経済発展に伴って最近新たに浮上している職業をビジネスアイテムにした。顧客と家事代行のお手伝いさんをより簡単につなげると同時に、徹底した教育と身分確認を通じて安心して消費者がアクセスできるシステムを紹介。投資家にアピールした。マッチングシステムのベータサービス期間中、毎月120%の成長を記録して関係者らを驚かせており、ソウルだけでなく、経済的レベルが高い日本などの大都市でも大きな需要があると予想され期待を集めている。


ブロッコ(Blocko.lnc)は、ビットコインの基盤になった、データのセキュリティシステムであるブロックチェーンを活用したビジネスを紹介した。ますますその重要性が増していくデータセキュリティシステムに対する企業の需要とプログラム開発者を支援するために、ブロッコは「コインストック」というプラットフォームを開発し提供する。これにより、企業には開発人材を提供し、開発者らには開発のための様々なサービスを支援する。現在、インターネットをベースとした金融セキュリティ分野で大きな役割を果たしているが、ネットワークの発展に伴って様々な分野でその需要が爆発的に増えると予想される。ブロッコはサービスが正式に開始されると、6ヶ月以内に30倍以上の成長を自信した。


最近ソーシャルネットワークの活性化で大きな人気を集めているのが「動く写真」だ。その「動く写真」をより楽に製作できるモジュールが紹介された。ピクピク(picpic)は、SNS上で従来の写真よりもはるかに高いトラフィックを誘導しているGIFの爆発的な人気に注目し、ユーザ自身の携帯電話でGIFを編集してネット上に共有できるモジュールを開発した。既存の編集モジュールと違って誰もが簡単にGIFの製作ができる。


ドアロックをモバイル技術と融合させた新技術も今回のイベントで紹介された。アマダス(AMADAS)がお披露目したデジタル・ドアロックの利点は大きく3つ。既存のドアロックの設置の難しさを解決した利便性と低コスト、そしてスマートフォンと連動されるIT技術がそれだ。韓国など一部の地域でのみ流行しているドアロックを誰でも簡単に安く手に入れるようにし、世界市場で事業領域を広げていくという計画だ。最も注目を集めるのは、スマートフォンと連動できるため、出入りの記録はもちろん、出入り自体を制御することだ。同技術を活用すれば、住宅はもちろん、オフィスの管理にも大きく貢献できる。すでに米国、日本、中国など世界各国から問い合わせが相次いでいる製品だ。


ユニークで奇抜なビジネスアイテムで参加者の注目を集めた韓国ベンチャー企業のデモデイ。


ビッグブレイーンラボ(BigBrainLab)は、K-POPなどのエンターテインメント業にビッグデータを組み合わせた新概念検索エンジンを披露した。まず、全世界から人気を得ているK-POPを注目した。世界各国で人気を得るだけに、K-POPと関連する膨大なデータが様々な言語で毎日のようにネット上に公開されており、ユーザーに有益な情報をタイムリーに提供することがますます難しくなっている状況。ビッグブレイーンラボはこのようなデータを収集して、自動的に分類・整理してくれる「チャート・メトリック」という検索エンジンサイトを開発した。現在は、K-POP分野に限られているが、次第にその領域を拡大し、各国のエンターテインメント業界とも連携する計画だ。


新しい方式の海外送金方法を提案した企業もあった。海外送金の場合は、直接銀行を訪ね、高価な手数料を出して、送金完了まで何日も待たされるのがこれまでの形であったが、セントビ(SENTBE)が提案した革新的な送金方法に従うと、簡単にウェブやモバイルを介して地域に関係なく、1時間以内に送金が終わる。何よりも消費者の注目を引くのは安い手数料。既存の銀行を通じた手数料より最大90%の低コストだ。こういうの利点のため、テスト期間中、1億5千万ウォン程度の取引を記録した。利用者のリピート率も80%に達した。セントビは、正式サービスを開始すると、来年一年だけで700億ウォン台の取引を期待した。


スパークラボのイ・ハンジュ代表は、初の海外デモデイを日本で開催した理由について、日本の投資家らの高い関心を挙げた。イ代表は「デモデイを開催してから2年となった。2年間に約50社の新生企業に投資を向けることができたが、そのうち3社は日本での投資であった。韓国のレベル高く斬新なIT技術に日本の投資業界が高い関心を見せている。こういう流れを継続的なものにさせるためにも、日本でのデモデイ開催は必要だと判断した。また、韓国のスタートアップ企業も国内にとどまらず海外に目を向けなければならない。全世界に事業を拡大することが企業の死活と直結する時代だ。その意味で最も地理的に近い日本や中国の市場は最初のステップとして重視しなければならない」と説明した。


スパークラボは来月11日、韓国で今年最後のデモデイを開催する予定。また、来年3月には中国・北京でデモデイを開催し、韓国、日本、中国を結ぶアジアネットワークの構築に全力を傾ける方針だ。


THE FACT JAPAN



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