川崎栄子氏(73才)が14日朝鮮総連中央本部の前で、北朝鮮帰還事業は『人道に対する罪』と人権救済の申し立て書類を渡し抗議する集会を開いた。


川崎栄子氏(73才)が14日朝鮮総連中央本部の前で、北朝鮮帰還事業は『人道に対する罪』と人権救済の申し立て書類を渡し抗議する集会を開いた。56年前の今日(14日)は、新潟港から北朝鮮に第2回目北送船が出発した日。


川崎氏は1942年、在日2世として京都府で出生し、17歳だった1960年4月に新潟行から北朝鮮に渡った。2003年に脱北して、2004年8月に44年ぶりに日本に戻った。「日本から北にかえった人の物語」を出版して、北朝鮮からの帰国者の自立を助けるNGO団体「モドゥ・モイジャ」の代表として活動を続けている。



今回朝鮮総連中央本部に提出した人権救済の申し立ては、日本国、北朝鮮政府、日本赤十字社、北朝鮮赤十字社、赤十字国際委員会にもすでに提出されている。
人権救済申立書の中には1959年に始まった在日朝鮮人帰還事業に伴い北朝鮮に渡って未だ北朝鮮に残る邦人及び非邦人の帰還者の人権を擁護するために緊急の装置24項目をまとめ、また警告するという内容。


国連の北朝鮮人権調査委員会は2014年2月、この北朝鮮帰還事業や拉致問題を含む北朝鮮政府による人権侵害を「人道に対する罪」と認定する最終報告書を発表した。
「日本政府は、拉致問題被害者やいわゆる日本人妻などの日本国籍者を調査するための交渉を北朝鮮政府と行っているが、日本国内で行われた在日朝鮮人帰還事業で日本国籍を持たない被害者の壮大なる人権侵害事件に対して真相解明に向けった国家的な動きを求める」と言う川崎さん本人も北朝鮮に残された家族がいる。


当日朝鮮総連中央本部は川崎氏の呼びかけにも反応がなく、申し立て書類は正門の隙間を通して中に押し込まれた。


当日朝鮮総連中央本部は川崎氏の呼びかけにも反応がなく、申し立て書類は正門の隙間を通して中に押し込まれた。
「この歳になって体力的にも大変だが、未だ北朝鮮にいる人達を考えるとこの活動を休むわけにはいかない」
川崎氏はもっと多くの人々がこの現実を知り、力を合わせて一刻も早くこの問題の解決することを強く望んでいる。


朝鮮総連中央本部


THE FACT JAPAN

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