自動通訳・翻訳分野の世界最大手シストラン・インターナショナル(SYSTRAN INTERNATIONAL)が、同時通訳機能を提供する世界初のメガネ型ウェアラブル端末を世界最大級の家電見本市「CES 2016」で披露した。


自動通訳・翻訳分野の世界最大手シストラン・インターナショナル(SYSTRAN INTERNATIONAL)が、同時通訳機能を提供する世界初のメガネ型ウェアラブル端末を世界最大級の家電見本市「CES 2016」で披露した。


光学部品開発企業グリーン光学とシストラン・インターナショナルが共同開発した“同時通訳メガネ型ウェアラブル端末”は、韓国語と英語を認識して自動的に通訳するのが最大の特徴。メガネ型ウェアラブル端末を着用した韓国人とアメリカ人がそれぞれ韓国語と英語で会話すると、各自のディスプレイに同時通訳されたメッセージが表示される。翻訳されたメッセージは音声出力も可能なため、ユーザーは視覚・聴覚を活用した自然なコミュニケーションが可能になる。また、目の前に広がる50インチ相当の仮想スクリーンを活用して、インターネットや映画鑑賞、ゲームなどにも利用できる。


今回披露した同時通訳メガネ型ウェアラブル端末は今年上半期、韓国での発売だけが予定されているが、シストラン・インターナショナルのイ・ヒョンウ副社長は、「すでに日本語や中国語などの自動翻訳システムが商用化されているだけに、今後の日本発売も視野に入れて動いている」と、日本発売への期待感を高めた。


シストラン・インターナショナルは世界最大の自動翻訳ソリューション開発企業で、計89言語の翻訳サービスを提供している。このような競争力を土台に、アメリカ国防省、欧州連合をはじめとする全世界の政府機関及び企業に翻訳ソフトウェアを供給する。
現在は、言語の壁のない五輪を目標に、2018年平昌冬季五輪と2020年東京五輪をサポートするための自動通訳サービス開発に力を注いでいる。すでに平昌冬季五輪の通訳・翻訳アプリ公式プロバイダーに指定され、今回披露したメガネ型ウェアラブル端末の活用が期待される。日本では2014年、NTTドコモ、フュートレックと協力して合弁会社「みらい翻訳」を設立し、シストラン・インターナショナルの技術力が東京五輪で活用される計画だ。


シストラン・インターナショナルのイ・ヒョンウ副社長は、「自由なコミュニケーション環境の構築を目指してすべての力量を投入しているだけに、次の五輪からは言葉の壁がない、真の世界人のお祭りになると期待している」と自信を表わした。


THE FACT JAPAN

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