「AI時代の民族教育デザイン」を主題に発表した東京韓国学校の金得永校長


「2016学年度 第53回在日本韓国人教育研究大会」が在日本韓国人教育者協会の主催、東京韓国学校の主管で「在日同胞教育課題と展望」をテーマに18日~19日の2日間、ホテルメトロポリタンエドモントにて行われた。


大会の1日目は「未来教育の展望」を主題にした主題講演から始まり、2日目は、日本各地から集まった教師らによる「分科別の研究発表」が行われた。同発表会は、在日本韓国人教育協会長兼東京韓国学校の金得永校長による「AI時代の民族教育デザイン」を題名にしたプレゼンテーションをはじめ、以下の研究発表と自由討論で行われた。

 

―金得永 (東京韓国学校校長):「AI時代の民族教育デザイン」
―金ミョンファ(京都国際中・高等学校):「韓国語学習動機向上のための努力」
―許ジュンヨン(金剛学園):「金剛学園の在日同胞教育現況」
―李サンミン(白頭学院建国学校):「民族學校の未来と課題」
―ソン・ソクジョン(千葉韓国教育院):「『韓国語で学ぶエピソード韓国史Ⅰ』発刊及び授業過程」
―朴デホ(岡山韓国教育院):「土曜オリニ学校運営優秀事例」
―李ジュウン(神奈川韓国教育院):「未来志向的駐日韓国教育院の運営方向」


なかでも、東京韓国学校の金得永校長は、『AI時代の民族教育デザイン』を主題に、人工智能(AI)の発達で2020年には人間の仕事が50%も減るかもしれないという予測から出た時点で、「未来の学校に必要な新体制の導入と教育者として進むべき方向」について発表した。
特に、教育の革新には、第1から第4までの道があるという、Andy HagreavesとDennis Shirleyによる「The Glopbal Forth Way」(09)について説明しながら、「私たちが行くべき教育の第4道」は、「響きのある教育、ときめきのある学習」にあると強調した。
また、「民族が生きていくことに、学校の成功がある」ことを伝えながら、学校は、「明確なビジョンの設定」「組織的なマネージメント」「教師の指導力支援、動機の強化」「肯定的な学校文化」「家庭ー町ー学校ーサイバーなどによるコラボレーション」などが必要であることを述べた。
最後に金校長は、今後のAI時代に求められる民族教育の課題を提示し、「民族教育の専門家協議会の必要」「ビジョン及び行動を推進する組織を構成」「ウェブを基盤にした放送通信教育を推進」「韓国民族の壁、限界を克服する調査・研究を推進」「韓国民族の歴史・文化の力量を強化する」という5項目を強調した。


「在日本韓国人教育研究大会」は、1964年大阪で初めて開会され、日本各地で在日同胞の教育のために励んでいる教育者を招き、毎回在外同胞教育に関する新しいパラダイムを提案する大会として定着し、半世紀以上を続けている教育行事だ。


「韓国語学習動機向上のための努力」を主題に発表した京都国際中・高等学校の金ミョンファ先生


「金剛学園の在日同胞教育現況」を主題に発表した許ジュンヨン先生


「民族學校の未来と課題」を主題に発表した白頭学院建国学校の李サンミン先生


大会の風景


THE FACT JAPAN



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