S.E.S.


KARAや2NE1、Wonder Girlsと、ここへきて、アイドルたちの解散騒動が後を絶たない。そんな、彼女たちがけん引したのが、2000年代から始まった韓国第二次アイドルブームだ。そこで、今日は改めて韓国のアイドルブームに迫ってみたいと思う。


韓国で“アイドル”という位置づけができたのが、1990年代に始まり、1990年代後半に終焉を迎えた第一次アイドルブームである。その代表格が男性5人組からなるH.O.T.だ。今や、東方神起や少女時代、SHINeeなど韓国を代表するトップアイドルを擁するSMエンターテイメントが、日本のジャニーズをモデルとし、デビューさせたのである。そこへ続いたのが、来年結成20周年を迎える神話(SHINHWA)や、JYPのパク・チニョンがプロデュースしたgodである。女性アイドルでいえば、S.E.S.、FIN.K.L、Sugerなどがそれにあたるといえる。S.E.S.、Sugerに関しては、日本のバラエティに出演するなど、精力的に活動していたが、当時は、爆発的な人気に火が付くことなく、知らない間に終焉を迎えた。


JYPのパク・チニョンがプロデュースしたgod


そして、第二次アイドルブームの到来は2000年代前半といえる。2004年に東方神起が鮮烈なデビューを果たし、それに続けとばかり、雨後の筍のように次から次へと新しいアイドルグループが続いた。KARAや少女時代、SS501と、日本で巻き起こった第二次韓流ブームでも目まぐるしい活躍をしていたグループが多かったのが特徴だ。
そして、その中でも代表格といえるのが、今でも絶大な人気を誇るBIGBANGである。来春にT.O.Pが入隊することもあり、今は、まさに最後のコンサートブーム。それまで、第二次韓流アイドルをけん引していた東方神起であったが、解散騒動を巻き起こしたが故、その座をBIGBANGに受け渡した。その結果、今でも日本で、BIGBANGは不動の地位を築いたのだ。


EXO


さらにBIGBANGは、現在も続く、第三次韓流ブームの立役者でもある。彼らに影響されたEXOや防弾少年団があとに続いた。第三次韓流ブームの特徴は、中国にて爆発的人気を誇ったことだ。その背景にあるのが、日本での嫌韓ブームに後押しされた韓流ブームの衰退である。日本では、2011年、時の大統領イ・ミョンパクが竹島に上陸したことや、天皇謝罪発言を行ったことにより、一気に世は嫌韓ブームに。それに追い打ちをかけるように、韓流ブームは尻すぼみとなった。それを受けて、日本から中国へ市場をシフトチェンジし、見事に大ブームとなったのだ。これぞ、災いなして福となる。である。


BIGBANG


THE FACT JAPAN|中西美穂



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