撮影:小川典子

 

[スポーツソウルジャパン|小川典子記者] 2月16日から、全国ロードショー公開される映画『王になった男』のプロモーションのため来日中のイ・ビョンホン。1230万人という観客動員数を記録し、韓国映画歴代3位を樹立した本作品がいよいよ、日本に上陸することになる。


29日には、ザ・ペニンシュラ東京にて、報道陣を集めて記者会見が行われ、ビョンホンから本作品に込めたさまざまな思いを聞く機会が設けられた。


会見も終わりに近づく時間だが、まだまだ白熱した質問が続く…。“出演をしようと決心をしたシーンは?”という質問には、「どこかひとつのシーンのために、出演を決めたわけではありません。物語が私の心に響いたので…。なぜ、この作品が気に入ったのかといいますと…、誰でも一度は、“自分が王様だったら…?”という想像をすると思いますが、そのようなことを踏まえて、とても骨太なメッセージを伝えていると感じたからです。重くなりがちなテーマを、笑えるコミカルな部分とともに描かれていたので、非常にいいシナリオだと…。そこが僕にとっては、この作品からのアピールポイントでしたね」


キャリアを重ねながら、俳優として自分を高めているビョンホン。心身ともに気をつけていることはないだろうか。弱点などはあるのだろうか…?

 

撮影:小川典子

 

「俳優という職業は、何かを練習したり、勉強したりして、深みを出せるものではないと思います。なぜかというと、俳優は人生を語り、他人の人生を、自分の身体をもって演技をしてみせるからです。そのように、本を読んだり、自分を磨いたりすることで、俳優という仕事ができると思っています。後輩には、よくこんなことを言います。“分別を持ってはいけない”と…。俳優だけではなく、アーティストも、奇抜なアイデアや創意工夫が必要ですよね。時には、突拍子もないような考え方も…。そういった、いろんな“想像の目”を、断ち切ってしまうことになると思うんです。日本では、そうであるか、僕は分かりませんが、子供が成長していく中で、親が子供に対してのもっとも多い小言は“もっと大人になれ!分別を持て!”ですよね。私は後輩には、その真逆のことを言い伝えています。いくつになっても、たとえ50歳になったとしても、少年の気持ちを持っていたほうがいいと思います。いいアイデアも浮かびますし、表現する幅も広がるのではないでしょうか!」と、演じるということの“深み”を教えてくれた。


また、自分の弱みについては、「ありすぎるので…」としながら、「周りのに人は、こんなふうに忠告するのですが、自分ではなかなかそれが実践できないということでしょうか…(笑)」と、ニヒルな笑みを浮かべていた。

 

撮影:小川典子

 

この『王になった男』は、絢爛豪華な王朝時代を舞台に、実在した朝鮮15代目の王・光海の秘密に迫る、史実にフィクションを取り混ぜた重厚な歴史大作。韓国のアカデミー賞と称される「大鐘賞」で史上最多の15部門を受賞し話題を呼んだ、宮廷エンタテインメント作品である。

撮影:小川典子

 

撮影:小川典子

 

 

【作品情報】
映画『王になった男』
2013年2月16日(土)より
新宿バルト9、丸の内ルーブルほか全国ロードショー!
配給:CJ Entertainment Japan
公式サイト:http://becameking.jp/ 

 

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