15日、慶南(キョンナム)銀行と光州(クァンジュ)銀行の売却をはじめに‘ウリ金融民営化’がスタートする。

 

[スポーツソウルドットコム|パク・ジヘインターン記者] 今まで4回も失敗したウリ金融の民営化が、紆余曲折の末に本格的にスタートすることになった。‘ウリ金融民営化’が金融業界の勢力を大きく変える可能性があるだけに、金融業界の注目が集まっている。


◆15日、預金保険公社、ウリ金融の民営化開始
15日、韓国の預金保険公社は、地方銀行である光州(クァンジュ)銀行と慶南(キョンナム)銀行の売却公告を出し、ウリ金融の民営化を始めた。ウリ金融持株を分割して慶南銀行持株と光州銀行持株を設立し、同社が保有する政府持分全体(56.97%)を一度に売却する方式だ。


来月初めに市場に出る‘ウリ投資証券’は、1兆3000億〜1兆5000億ウォン(約1.2千億~約1.3千億)で買収価格が形成されると予想される。また、ウリアビバ生命、ウリ資産運用などを一緒に販売する方式で、KB金融と現代自動車グループ系列のHMC投資証券、教保(キョボ)生命が買収先として挙げられている。


ウリ金融民営化のミソと呼ばれる‘ウル銀行’は、来連1月に売却手続きが開始される。最大規模であるだけに経営権プレミアムを加えると、買収額は5兆〜6兆ウォン(4.4~5.3千億円)まで上ると予想される。これには、KB金融、MBK、教保生命、農協(ノンヒョプ)などが関心を示している。


一番最初に売却が進める慶南銀行と光州銀行の予備入札は来月末ごろに行われる見込みで、最終買収先は来る12月に決定される。韓国政府が地方銀行の民営化で“最高価売却”の原則を守っているため、入札価格によって優先交渉対象者が決定されると見られる。


◆最初にスタートする地方銀行の売却...ウリ金融民営化の成功のカギ
資産が31兆3000億ウォン(約2.8兆円)に達する慶南銀行をどんな企業が買収するかによって、地方銀行の形勢が大きく変わる可能性がある。資産規模31兆ウォンの慶南銀行を吸収する場合、地方銀行の中でも独歩的に1位の座に上れる。


慶南銀行の買収先としては、地方銀行の中で資産規模1位であるBS金融持株(総資産約3.8兆円)と2位のDGB金融(総資産約3.3兆円)が有力。DGB金融はすでにゴールドマン•サックスを財務アドバイザーとして、KPMGを会計諮問社として指定した。BS金融持株も慶南銀行の買収のために諮問会社の選定作業を進めている。


経営権プレミアムを含む慶南銀行の買収価格は1兆〜1兆4000億ウォン(約0.9~1.21千億)で決定される見通しだ。特に経営権プレミアムは5000億ウォン(4.4百億円)を超えないという分析が優勢。出血競争による“勝者の呪い”が憂慮されるという判断からだ。
光州銀行の資産は20兆2000億(約1.8兆円)で、JB金融(総資産約1兆円)が目をつけた。 JB金融が光州銀行を買収すれば湖南 (ホナム) 圏の盟主として浮上する。このほかにも、中国工商銀行と韓国金融持株、教保生命なども関心を示しているという。


光州銀行も買収競争社らが提示する経営権プレミアムのレベルによって、9000億〜1兆1000億ウォン(約8~9.8億円)で買収価格が決まると見られる。経営権プレミアムは2000億ウォン(約1.8億円)前後と推定される。
 

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