23日、ソウル・江南区(カンナム・ク)にあるアパレル売場の<オレンジファクトリー>が、店舗内に「火事に遭った店、災福を受け取っていってください」という横断幕かけて営業中だ。|パク・チヘインターン記者

 

[スポーツソウルドットコム|パク・チヘインターン記者] 「火事に遭った店、災福を受け取っていってください」という横断幕をかけて宣伝したことで、マスコミから非難の的になっているアパレル売場<オレンジファクトリー>が、バッシングにもかかわらず消費者から爆発的な人気を集めている。


22日、ソウル・江南区にある宣陵(ソンルン)駅の付近に、立派なビルが並んだ街の雰囲気とは違う、テントで作った衣類売場が視線を引いている。そこは今年1月25日、タバコの吸殻が原因で火事が発生した場所。消防署による被害推算額がおよそ11億ウォン(約9千800万円)に上る。当時の事故で建物は全焼されたため、テントで作ったこの臨時売場は、諸アパレルブランド商品を最大90%まで割引して販売していた。
被害を受けた売場の<オレンジファクトリー>は7月27日まで営業する予定だ。売場側は「ビルのオーナーが工事のために出ていくことを希望しているので、この近くでまた契約できるビルを探しているところだ」と言いつつ「そのため、90%割引イベントでもして、在庫を処分しなければならない」とため息を吐いた。
さすがに90%オフというイベントなだけに、訪れた午後4時にも店はお客さんで混雑していた。ここではさまざまなブランドの女性・男性用商品を販売しているため、多様な年齢代の消費者たちが訪れた。
ほとんどの衣類は、8千ウォン~5万ウォン(約700円~4500円)未満の価格されており、1万ウォン(約900円)未満の商品は、XLLサイズを除いて全てが品切れ状態だった。売場の従業員は「うちの店は、普段もこれほどのお客様で混んでいます」と述べた。


この売場は破格的な割引金額以外にも、売場に貼っているスローガンで関心を集めた。すでにマスコミではこの衣類売場がかけているこのキャッチコピーに対して批判的な意見を提起している。売場の壁には「火事に遭った店、災福の気を受け取っていってください」と書いているからだ。

 

午後4時にも、消費者たちで混雑している<オレンジファクトリー>の売場。

 

このキャッチコピーは、「火事に遭った家は、何をしても火のように燃え上がる(繁盛する)」という韓国のことわざを引用したもので、火事に遭ったこの店で服を買うと、どんなことも上手くいくという意味で使っている。これに対して一角では、当時市民らを危ぶませた火災を利用してまで商売をしようとしていると、度を超えた挙動に批難の声を上げた。
しかし、実際市民たちは「両方とも嬉しいこと」しながら、批判的なマスコミの見解に懐疑的な態度をみせている。
ここで服を購入したイ氏(39)は、「この売場が何ヶ月も謝罪文を貼っていたことをみてきた。ようやく商売ができるようになって、店を開いたわけだと思っているので、悪く思っていない」と批判世論とは反対な程度を示した。


売場の前にあるバス停でこのキャッチコピーを撮影していたある市民は、「ここの主人は火事に遭ってなにもかもが燃え尽くされてしまったが、市民にはここで服を買うことで、厄払いしてほしいという意味に聞こえる」と述べた。

 

 

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