サムスン電子が、今年第2四半期(4~6月)売上を57兆4600億ウォン、営業利益9兆5300億ウォンを記録した。

 

[スポーツソウルドットコム|ファン・ウォンヨン記者] サムスン電子が過去最大の実績を記録した。


サムスン電子は今年第2四半期(4~6月)の連結基準で、売上57兆4600億ウォン(約5兆100億円)、営業利益9兆5300億ウォン(約8千500億円)の実績を記録したことを、26日明らかにした。
これは去年より、売上は19%、営業利益は51%で各々増加し、営業利益率も去年13.1%から16.6%に改善された記録となる。サムスン電子はヨーロッパの景気回復などが遅延されるなどの状況でも堅調な実績を達成したと説明した。

このような成長は、IM(IT & Mobile Communications)部門と、部品事業を中心に頭角を現した。第2期の部品事業は、昨年の各四半期と比べ、売上、営業利益すべてが成長した。半導体の場合はDラム、NAND型フラッシュメモリなどのメモリは、需給状況の改善とモバイル商品の販売増大により売上と収益性が改善されたが、システムLSIはモバイルアプリケーションプロセッサー(AP)の販売減少で期待より低調な実績となった。


DP(Display Panel)の場合、有機発光ダイオード(OLED)パネルは、高性能スマートフォンの販売増大により持続的な成長を維持し、大型液晶表示装置(LCD)もプレミアムTV商品とタブレットパネル販売の拡大で成長ぶりを見せた。
IM部門のスマートフォンは、GALAXY S4の販売推移に力が加われ、物量と売上が第1四半期より成長した。特に北米、中南米、中国などで物量が大幅に増えた。去年上半期と比較すると、売上は49%、営業利益は54%が増加した、堅調な成長を維持している。ただ新商品発売と研究開発(R&D)、流通投資拡大によるコスト増加、PCとネットワーク事業の実績減少で、去年の各期対比営業利益は小幅に減少した。
CE(Consumer Electronics)部門TVの場合、ヨーロッパ景気鈍化の影響で実績改善に目立ったところはないが、プレミアムTV市場のリーダーシップを強固にした。生活家電事業は主要市場で商品ラインアップを強化し、エアコンピーク時の需要に積極対応して、第1四半期と比べ、実績が大幅の成長を記録した。


サムスン電子は下半期の実績展望について、「IT製品の季節的ピークとともに、持続的な実績改善が期待される」と伝えた。この中部品事業は高付加・差別化商品による競争力に基づき、全社利益で占めす比重が増加すると予想される。
スマートフォン、TVなどのセット事業も、ピーク時の販売拡大を推進して堅調な実績が予想されるが、ヨーロッパの景気回復遅延と、市場の競争深化による経営上のリスクも排除できない状況だ。半導体業界は、モバイル機器中心の需要のみならず、ソリッドステートドライブ(SSD)などの市場需要が持続的増加して、業界構造調整などで今後数年間、供給側面の増加は制限的になると見え、需給安静化の基調は継続維持されると予想した。
メモリ事業の場合、LPDDR3、3bit-SSDなど、差別化された商品と技術で市場のリーダーシップを強化、実績改善を推進していき、システムLSIは14ナノなど先端工程技術の競争力強化で、事業の多変化を通じて持続的な成長を予定しだ。
第3期のスマートフォン市場は成長が持続しているが、その速度は多少鈍化される可能性がある。だがサムスン電子は、第3期にもスマートフォン市場の成長を上回る販売量を予想した。


サムスン電子は、TVの場合ウルトラHD(UHD)TV、カーヴドOLED TV、60インチ以上超大型TVの発売でプレミアムラインアップをさらに強化する。消費者の希望を反映した地域特化型と省エネ発光ダイオード(LED)TVなどを発売、生活家電ではプレミアム商品強化とともに、普及型商品のライナップを拡大して、市場需要に対応すると予想される。
今後サムスン電子は、事業部門間でバランスと取れた収益構造を整えながら持続的な成長のために努力していく計画だ。


一方、サムスン電子は今年施設投資のため、去年(22兆8500億ウォン:約2兆100億円)より1兆ウォン以上を増した24兆ウォン(約2兆1千300億円)を執行する予定だ。サムスン電子は、「下半期と来年度の市況を勘案すると施設投資規模はさらに増える可能性もある」と伝えた。

 

 

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