北朝鮮は、江原道(カンウォン・ド)の元山(ウォンサン)に“スイス風のスキー場”を目指す「マシクリョンスキー場」を建設中だ。

 

[スポーツソウルドットコム|キム・スギョン記者] 北朝鮮に変化の風が吹いている。風の源は、金正恩第1書記。
正恩氏は子供の頃9年間、スイスで留学生活をし、様々な西洋料理と文化を習った。正恩氏は最近、江原道(カンウォン・ド)の元山(ウォンサン)近くにスイスをモデルにした「マシクリョン・スキー場」を建設している。北朝鮮は、このスキー場が完成すれば、年間6000万ドルの収入が発生することを期待している。


正恩氏は、留学時代のスイスでスキーを楽しんだ“スキーマニア”で知られている。彼はマシクリョン・スキー場の建設を直接指示する際、「スキー場が完成すれば、最初に乗る」と語ったくらい、スキーに魅了されているという。
北朝鮮は、スイスをモデルにしたマシクリョン・スキー場建設のため、スイスの会社から設備や機器を輸入しようとした。しかし、スイス連邦政府は、北朝鮮にこれらを販売することにブレーキをかけ、輸入は失敗に終わった。このため、一部ではマシクリョン・スキー場が正恩氏の計画とおり“スイス風のスキー場”になるかについて疑問を示している。

 

マシクリョン・スキー場には使えなかったが、北朝鮮には、スイスから輸入したスイス式の設備と機器を使用したスキー場がある。白頭山(ペクトサン)にある“サンジヨン(三池淵)・スキー場”がそれだ。
三池淵・スキー場は、北朝鮮の冬季体育大会が開かれたり、スキーの選手らが練習するところでもある。
マシクリョン・スキー場の工事現場で北朝鮮側の担当者に会ったパク・サングォン平和自動車社長は、「北朝鮮は、ここのリフトを解体してマシクリョン・スキー場に設置する計画」と述べた。


白頭山の三池淵地域には、スイス式の住宅団地もある。スイスの住宅を模倣し、2階建ての住宅で2世帯が居住することができる構造。雪が多い地域の特性を反映して屋根が合唱型になっている。また、ヨーロッパ風のホテルもある。江原道元山にある“カルマ・ホテル”と“セナル・ホテル”は、既存の20階以上のホテルとは異なった、ヨーロッパのホテルを連想させる建物だ。


北朝鮮は1次産業でも、ヨーロッパの方式が導入されている。北朝鮮は、江原道の一帯にある荒地を開拓して大規模な畜産基地を建設している。荒地を開拓して“ヨーロッパ式の放牧”を実施する計画だ。2003年からはスイス開発協力庁と世界山間農業センターの技術支援を受け、スイス式の林業・農業複合経営をしてきた。北朝鮮は、林業・農業複合経営をいくつかの地域で試験的に実施して成功を収めており、今年からは北朝鮮全域に拡大する予定だ。
 

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