韓国ロッテグループの重光昭夫会長と、重光宏之ロッテグループ副会長兼がともに系列会社の株を買い取っていることで、関連業界の関心が寄せられている。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|オ・セヒ記者] 韓国ロッテグループの重光昭夫会長(58・本名:辛東彬(シン・ドンビン))が、系列会社の株を相次いで買い取っており、その背景について関心が寄せられている。
特に、これに先立って、重光昭夫会長の兄である重光宏之ロッテグループ副会長(59・本名:辛東主(シン・ドンジュ))も、系列会社の株を買い取り、業界では兄弟間の持分競争が展開されると見込んでいる。


韓国金融監督院は15日、重光昭夫会長が今年に入ってから、ロッテケミカル、ロッテ製菓、ロッテ七星、ロッテ損保などの株式を相次いで買い取ってきたことを明らかにした。先日9日~13日には、ロッテ損保の株式を100万株も買い取った。重光会長はこれまでロッテ損保の持分がなかったが、今回の買い取りで持分率が1.49%となった。
今年の6月にも重光会長は、ロッテ製菓の株式を6500株、ロッテ七星の株式7580株を買い取った。この株式の買い取りで、重光会長のロッテ製菓の持分率は、4.88%から5.34%に上がった。また今年1月には、ロッテフードの持分1.96%を、5月にはロッテケミカルの株式6万2200株を買い取り、持分率を0.3%に上げた。


重光会長の株式買い取りと関連して、重光宏之副会長の行歩にも関心が寄せられる。重光宏之副会長も最近、系列会社の株を買い取っているからだ。重光昭夫副会長は先月、ロッテ製菓の株式643株を買い取り、持分率を3.48%から3.52%に上げ、今年の1月はロッテフードの持分1.96%を買収した。
こうした二人の持分買い取りに、業界では“兄弟間の持分競争が始まった”という慎重な観測が出てきた。重光会長は2006年にロッテショッピングの持分を取得した後、去年まで系列会社の株式を買い取ることがなく、重光宏之副会長も2003年以降、10年ぶりでロッテ製菓の株式を買い始めたからだ。

また、ロッテグループの総帥である重光武雄(91・本名:辛格浩(シン・キョクホ))総括会長が事実上、経営権承継の大詰めに至っていることも、財界が重光昭夫会長と重光宏之副会長に触覚を逆立てる一つの理由である。

先月、企業経営成果の評価サイトである「CEOスコア」の調査によると、重光武雄総括会長はすでに子女4人に対して、持分93%以上を渡した。重光武雄総括会長が兄弟間の競争で役割が少なくなっただけに、重光昭夫会長と重光宏之副会長が各自の経営権争いに本格的に乗り出したという話もなる。現在重光昭夫会長は、ロッテショッピングの持分13.45%を持っており、二人とも圧倒的な持分率を保有していない。


財界の関係者は、「重光昭夫会長と重光宏之副会長のロッテショッピング持分をはじめ、ロッテ七星、ロッテ製菓、ロッテフードなど、核心系列社の持分率の差は、0.01%から3%内外にすぎない」としながら「これに、最近韓国ロッテと日本ロッテが東南アジアのお菓子市場に対する正面対決を予告しており、“兄弟間の葛藤が生じた”という話もある」と予測した。
これを受けロッテ関係者は、「今年3月に金融委員会の許可をとり、オーナーとしての責任経営のために規模が大きな系列社から株を買い取ったわけだ。これはすでに予告された部分でもあり、兄弟間の持分競争ではない」と述べつつ、「重光宏之副会長がロッテ製菓の株を買い取った理由も、日本でロッテ製菓を運営しているため、自分に詳しい分野の株を買っただけだ」と強調した。

 

 

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