韓国最大の化粧品メーカー、アモーレパシフィックの孫永澈(ソン・ヨンチョル)社長が従業員に電子メールを送信し、「非常経営を宣言する」と明らかにした。アモーレパシフィックは、販売スタッフの暴言波紋や販売代理店との亀裂、業績不振、株価下落などで世間の批判を受けっている。|イ・セロム記者

 

[スポーツソウルドットコム|ファン・ジンヒ記者] 販売スタッフの暴言や販売代理店に対する強引な態勢、社長の国政監査証人再出席、業績不振、株価下落などで苦境に陥った韓国最大の化粧品メーカー「アモーレパシフィック」が、危機管理の“非常経営”に突入する。


5日、流通業界によると、孫永澈(ソン・ヨンチョル)社長は最近、従業員に電子メールを送信し、「非常経営を宣言する。基本に戻ろう」と明らかにしたことが分かった。孫社長は、現在会社が置かれている困難について言及し、従業員に代理店、協力会社などとの関係に注意を払うことを頼んだ。また、基本に戻って、これまで気を配っていなかった詳細な部分を綿密に把握しながら、引き受けた仕事に万全を期すことを改めて注文したという。
アモーレパシフィックの“内部取り締まり”強化は、6月から最近まで提起された“アモーレの横暴”問題で会社のイメージが失墜されたことが影響したとみられる。アモーレパシフィックには、自社の製品を大量に売りつける疑惑に続き、代理店の運営権を奪う問題、悪口や暴言が込められた録取書の流布などが相次いだ。これにより、韓国の公正取引委員会が調査を開始し、孫社長は国政監査に呼び出されて議員らの叱責を受けた。


孫社長は態勢直しと共にコスト削減にも乗り出した。証券業界では、第3四半期(7~9月)のアモーレパシフィックの実績を低く評価している。特にアモーレパシフィックの実績の40%を占める訪問販売部門の実績が急減すると見込んでいる。
アモーレパシフィックの関係者は、「コスト削減についての具体的な方法はまだ議論されていない」とし、「不必要に浪費されている部分について、節約しようという意味」と述べた。


さらに、アモーレパシフィックの株価も低迷している。アモーレパシフィックの株は5日午前10時25分現在、前日比で2000ウォン(約180円)下がった86万8000ウォン(約8万4千円)で取引されている。アモーレパシフィックの株価は、暴言が込められた録取書が流布されて波紋を起きた先月14日から今月4日まで約4%下落した。9月に日中96万8000ウォン(約9万円)まで上がった株価は先月18日、85万7000ウォン(約8万円)まで墜落した。
アモーレパシフィック側は、「内部規律を正すための非常経営宣言」とし「経営上の方針や制度などの変化はない」と明らかにした。


一方、アモーレパシフィックは現在、販売代理店の店主と共生協議体の構成を議論しており、徐慶培(ソ・ギョンベ)会長が署名した運営計画書を提出する予定だ。

 

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