サムスン電子とアップルは、米国カリフォルニア州の北部地方サンノゼ連邦地裁で行われる被害額見直しを巡って、激しく対立している。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|ファン・ウォンヨン記者] サムスン電子とアップルが賠償額を見直しを巡って激しい攻防を繰り広げている。アップルは3億8000万ドルをサムスン電子に要求したが、サムスンは5200万ドルでも十分だと対抗した。


サムスン電子のアップル特許侵害に関連する損害賠償額を見直しする公判が、米カリフォルニア州サンノゼの連邦地裁で12日(以下顕示時間)から始まった。今回の裁判は、裁判長のルーシー・コー判事が訴訟の対象製品のうち、14種の損害賠償額の算定が誤ったとし、再審理を命じたことによるもの。
ルーシー・コー判事は、算定公判4日目の15日に侵害対象の特許5件の中、“ピンチツーズーム(二本の指で画面を拡大したり、縮小したりする機能)”の特許を除いた残りの4件について、アップルが“失われた利益(lost profits)”を主張することはできないと判断した。これにより、アップルが3日前に提示した損害賠償請求額3億7978万ドルのうち、“失われた利益”と主張した1億1378万ドルが認めない可能性が大きくなった。


これに先立ってアップルは13日、カリフォルニア州サンノゼ連邦地裁に、特許侵害による損失(失われた利益)1億1378万ドル、サムスン電子が取った利益2億3137万ドル、合理的なレベルのロイヤリティ3463億ドルの計3億7978万ドル(約383億円)の賠償額をサンスン電子に要求した。
アップルが新たに請求した賠償額は、既存の損害賠償額より約30億円を下げたもので、初判決の時に陪審員が誤って算定した事実を認めた意味。これに加え、米国の裁判所の裁判長がアップルの主張を一部認めないことにしたため、サムスンがアップルに賠償しなければなら金額が減る可能性が提起された。


米国カリフォルニア州連邦地裁の陪審員団は昨年8月25日、サムスンがアップルの特許7件のうち5件を侵害したとして10億5183万ドルをアップルに賠償するよう判決した。現在、サムスン電子は5億9950万ドルの損害賠償額を確定されたが、今回の裁判によっては減少するか、再上昇する可能性もある。
サムスン電子とアップルは、“失われた利益”を証明できるかどうかを巡って激しく対立している。サムスン電子は、アップルが失われた利益は全くなく、合理的なレベルのロイヤルティは2万8000ドルという立場。また、当該ロイヤルティにサムスン電子の利益を加えると、5270万ドルが適切な損害賠償額であると主張している。一方、アップルは、賠償額の約25%を占める“失われた利益”をもらわなければならないと対抗した。


サムスン電子とアップルが“失われた利益”を巡って攻防を繰り広げている中、これを証明することができるかが審査員の判決に大きく影響すると分析されている。また、“失われた利益”に唯一含まれる“ピンチツーズーム特許”の割合が、除外された特許4件よりも大きくなり、損害賠償額がどの程度まで削減されるかも予想できない状況。


公判は19日、双方の最終陳述が終わった後、陪審員団が判決を下す。陪審員団の決日程は決まっていないが、早ければ19〜20日、遅ければ23日に出るとみられる。

 

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