スターバックスコリアが実施した「ラッキーバック(福袋)」イベントが、該当商品の物量不足でクレームが殺到している。|ソ・ジェグン記者

 

[スポーツソウルドットコム|ソ・ジェグン記者] スターバックスコリアの「ラッキーバック(福袋)」イベントが大盛況のうちに終了したが、一部では、マーケティングを口実にした度を過ぎた商術だという指摘が出ている。


ラッキーバッグのイベントが始まった7日午前6時30分。ソウル市・衿川区(クムチョン・グ)加山(カサン)デジタル団地駅にあるスターバックス店舗の前には、店の開店時間の30分前からラッキーバッグを購入するための人々約10人が並んで待っていた。
会社員のシン氏(28)は、「去年もラッキーバッグを買うために朝早くから出てきたが、あまりにも量が少ないから、買えるか分からない」と述べた。シン氏の心配は現実となった。午前7時、店が開店してから5分足らずの時間にシン氏は手ぶらで帰るしかなかった。ラッキーバッグが完売されたからだ。

店が開店して15分の間に、シン氏のほか20人余りの客がラッキーバッグを買いにきたが、状況は同じ。客の間では不満の声が絶えなかった。
ラッキーバックを買いに来たイ氏(35)は、「ラッキーバッグを買いに店を訪ねたが、5分も経ってないのに、商品がないなんて驚きた」と言いつつ「イベントとして企画されたにしても、わずか5人にだけに販売するって、有り得ない」と不機嫌な声を上げた。

該当店舗のスタッフに確認した結果、この日のスターバックス・加山デジタル団地店に与えられたラッキーバッグの数量は、全部で5つ。1人あたりの1つだけが購入できるようにしたことを考慮すると、ラッキーバッグを買えられる客は、わずか5人に過ぎない。

他店舗も状況は同じだ。スターバックス新村(シンチョン)店は13個、汝矣島(ヨイド)店は5個、光化門(クァンファムン)店が5個など、ソウル市内の主要店舗もラッキーバッグ確保量は平均7つ位でしか過ぎないため、店が開店した同時に準備しておいた数量はすぐ完売になった。

 

スターバックスは6日、7日から全国約590店舗でタンブラーとマグカップなどで構成したラッキーバッグセット5000個を限定販売すると発表した。|提供:スターバックスコリア

 

スターバックスは6日、7日から全国約590店舗でタンブラーとマグカップなどで構成したラッキーバッグセット5000個を限定販売すると発表した。ラッキーバックは日本の「福袋」から由来したもので、業者がイベント商品として複数の商品をランダムに入れて一定の価格で販売するギフトセットを呼ぶ言葉だ。


スターバックスコリアは2007年、ラッキーバックイベントを初めて実施した以来、 2008年を除いて、2009年から今年まで毎年このイベントを進めてきた。
しかし問題は、非常に不足するラッキーバッグの数量。スターバックス側が告知した内容をもとに、単純計算だけでも1店舗当たり確保できるラッキーバッグの数量は10個にも及ばない。さらに、流動人口が多い店の場合、他の店に比べて2倍以上の量を確保することを考慮すれば、各店頭は約3つ位の商品だけ確保して、客を並ばせたわけだ。

スターバックスの店舗関係者は「昨年のラッキーバッグイベントにも、たくさんのお客さんが店のオープン時間前から(ラッキーバッグを買うために)並んで待っていた」としながら「店舗ごとに確保することができるラッキーバッグの数量は限られており、事実上販売できる数量は多くない」と述べた。


スターバックスのラッキーバックイベントの構成物と関連した“商術”も論争を招いた。ラッキーバッグ1セットの価格は4万5000ウォン(約4400円)で、返金や交換はできない。しかし、顧客が内容を確認できないまま購入してみると、場合によっては損をする事例も少なくないという。


特に、今回のイベントで販売されているラッキーバッグの構成物は、過去2年間のプロモーションで発売されたり、常時販売しているタンブラー、マグカップ、無料ドリンククーポン3枚などになっている。これについてスターバックスコリア側は、「昨シーズンの商品を40~60%割引した価格で再販売している」と説明したが、一部の客の間では「在庫処理のためではないのか」という非難が出ている。


昨年ラッキーバッグを購入したパク氏(26)氏は、「“限定版”という特性を打ち出して、消費者の購買意欲を掻き立てることには成功したが、高価な金額に在庫物量を消費しようとする、商才にすぎない」と指摘した。

 

 

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