韓国政府は、韓米合同軍事演習前の2月中旬、離散家族再会行事を推進するとみられる。写真は、離散家族2次再会行事が開かれた金剛山(クムガンサン)面会所からバスに乗って去る北朝鮮側の家族の手を握って名残惜しがる韓国側の家族たち。|写真提供:ソウル新聞

 

[スポーツソウルドットコム|オ・ギョンヒ記者] 2010年10月以来打ち切られていた“南北離散家族再会”が3年4ヶ月ぶりに再開するのだろうか。韓国政府は27日、韓米軍事演習前の来月17〜22日に金剛山(クムカンサン)での離散家族再会行事の再開を北側(北朝鮮)に公式提案した。再開の可能性は高まったが、“変数”はまだ残っている。


◆来月中旬に再開の可能性↑
離散家族再会の再会時期と関連して北朝鮮は「(旧)正月以後なら」と言い、韓国政府に任せた。韓国政府は同日に「再会の提案に北朝鮮が応じたことについて、歓迎する」としながら、「離散家族たちの思いを考慮して、2月17日から22日までの5泊6日間、金剛山で離散家族再会行事を開催しよう」と北朝鮮に提案した。


再開が行わる場合、昨年9月に離散家族再会行事の当時に選抜された再会対象者が家族に会うことになる。韓国統一部のキム・ウイド報道官は、「今回の再会は、昨年の再会行事が延期されたことを再開するもので、当時合意した人員と選ばれた方々が参加することになる」と説明した。
当時、韓国と北朝鮮は、韓国側96人、北朝鮮側100人の再会団のリストを確定して交換した。韓国政府は、韓国側の対象者を相手に再び健康状態と再会参席の意志などを確認する手続きを踏む予定。


◆実際の再開までは、「山また山」
しかし、離散家族再会までは越えなければならない壁が多い。最大の変数は、韓米軍事演習。関係改善の意思の証として、北朝鮮は継続的に韓米軍事演習を中断することを主張してきた。再会再開合意を口実に再び韓国政府に“実践的行動”を要求する可能性が高い。


しかし、キム報道官は、「今回の離散家族再会のスケジュールを取ることに関して、韓米軍事演習は考慮されていない」と明らかにした。再会日を2月中旬に提案したことについては、「金剛山現地で行事を準備することができる期間と離散家族問題の緊急性を考慮した」とし、「北朝鮮との協議が必要だが、これ以上遅らせるのはいけないと思う」と述べた。


もう一つのハードルは、金剛山観光の再開可否だ。昨年8月の韓国政府の離散家族再会提案に「金剛山観光の再開に向けた作業部会も開こう」と北朝鮮が“逆提案”した状況が繰り返される可能性があるからだ。韓国政府は、今回北朝鮮が金剛山観光について言及していないことを肯定的に受け止めつつも、今後の協議の過程で金剛山観光の再開問題が再び水面上に上がってくる可能性もあると判断している。

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