国内外の有名アウトドアブランドの製品について、価格バブルに続き、機能性の問題を指摘する声が出ている。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|ソ・ジェグン記者] 韓国のことわざで「色の良い未熟の杏」(빛 좋은 개살구)という言葉がある。色はおいしそうに見えるが、肝心の味はまずい杏を指す言葉で、日本語にすれば「見かけ倒し」になる。外見は素晴らしいけど、内質が最低な状況や事物を意味する時によく使う。昔も今も「内質のないもの」を軽視するのは同じだったようだ。


最近、韓国衣類市場にも“色の良い未熟の杏”が幅を利かせている。数万円から数十万に達する高価アウトドアをよく見かける。もちろん、すべてのアウトドアブランドの商品に問題があるという話ではない。しかし、最近のマスコミに相次いで報道されているアウトドア関連ニュースを見ていると、“見かけ倒し”も間違ったことではないようだ。


27日、韓国の有名アウトドアブランドのダウンジャンパーの保温性能が同商品の価格とは無関係であるという、韓国消費者院の発表が出た。最大2万円も価格の差がある商品が、肝心の保温性能では2度前後の違いに過ぎないという事実が明らかになったのだ。
これだけではない。昨年8月には韓国で販売されている有名アウトドアブランドの登山用半袖Tシャツ製品の多くが虚偽・誇大広告をした事実が消費者団体の調査で赤裸々に明らかになり、同年5月にも製品の生地や紫外線遮断機能などの性能を欺いた業者たちが摘発された。
また、去る2011年には、今回の検査結果と「双子」のように似ている調査結果が発表された。名前だけですぐ分かる有名な国内外のアウトドアブランドのゴアテックス・ジャケットの防水機能が価格とは全く関係がないことが分かった。さらに一部の商品の場合、3回の洗濯だけで防水性能が半分に落ちることも判明。


韓国ではアウトドアブランドに「背筋ブレーカー」という別名がついている。あまりにも高価な価格で親の背筋を歪めるという意味の新造語だ。“高価な政策”を固守しながらも、もっともらしい誇大広告で消費者の財布を攻略してきたアウトドアブランド商品の実体が公開されるたびに、怒りと不愉快を感じざるを得ない。
もちろん、“安物買いの銭失い”よりも“色の良い未熟の杏”を追う、雲をつかむような消費者の心理も問題を深刻化するのに一役買ったが、物を生み出す企業の態度変化が何よりも重要であることは否定できない。


無限の競争の中で生き残るために、有名芸能人との専属契約などで莫大な費用を投資しているのは十分分かっている。しかし、儲けるお金のなかでわずか1%だけを研究開発費として使いながらも、恩着せがましい態度で物を売る行為は結局、アウトドア業界への信頼を失わせる結果を招くことになるだろう。
アウトドア業界自らが、政府と消費者がむちを振る前に、適切な消費ができる市場環境を造成することを願う。

 

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