韓国と北朝鮮、中国は29日(現地時間)、国連安全保障理事会の公開討論で、日本の最近の動きについて非難の声を上げた。写真は、昨年12月26日、靖国神社を参拝する安倍晋三首相(中央)。|写真提供 ソウル新聞

 

[スポーツソウルドットコム|コ・スジョン記者] 韓国と北朝鮮、中国が29日(現地時間)に開かれた国連安全保障理事会の公開討論で、安倍総理の靖国神社参拝を取りあげながら日本を批判した。特に、韓国は、慰安婦問題に対する責任ある措置と謝罪を日本側に要求した。


韓国国連大使は同日、国連本部で第1次世界大戦の勃発100周年を迎え開かれた“戦争の教訓と永久平和の模索”という国連安全保障理事会の公開討論で、「最近、多くの日本の指導者が過去の侵略歴史を美化するために、靖国神社参拝、無責任な発言、学習指導要領解説書の改訂などを通じて、誤った歴史を教えようとする動きを見せている」と述べた。
従軍慰安婦問題については、「東アジア諸国だけでなく国連を含む国際社会の深刻な懸念は、従軍慰安婦の問題だ」とし、「しかし、日本はまだ政府レベルでの責任を負っていない」と強調した。さらに、「日本は昨年の国連総会で、紛争地域での性暴力被害者への貢献を言及しながらも、日本軍の従軍慰安婦問題については全く言及していなかった」とし、「日本は国際社会と慰安婦被害者たちの要求を早急に受け入れるべきだ」と要求した。


中国国連大使も、「安倍首相が靖国神社に参拝したことは第2次世界大戦以来、国連憲章を通じて定めらた国際秩序に正面から挑戦すること」と猛非難した。また、「日本の指導者たちが周辺の国から信頼を得ようとするなら、戦争犯罪者を支持するようなことをせずに、自国の歴史を振り返る必要がある」としながら、「侵略の歴史をきちんと振り向かないと、国連憲章の原則は無意味になる」と指摘した。
北朝鮮も日本を非難した。北朝鮮の国連次席大使は、「朝鮮人は日本が犯した犯罪を何十年経っても忘れられない。日本は、その対価を間違いなく払うことになる」と述べた。同次席大使は、「日本は第2次世界大戦の際、朝鮮と中国、東南アジアの国々に残酷なことをやらかした」とし、「最も恐ろしいことが“性奴隷”犯罪だ」と批判した。


これに対し、国連次席大使の梅本和義氏は、「過去史については十分に謝罪してきた。学習指導要領解説書を改正したことは主権国家として当然な権利だ」と反発したが、安保理の議場で特定の国に対する批判が行われるのは異例のことで、日本側も当惑した雰囲気だった。

 

  • (1/20)
  • Editor’s Choice
  • TOP10
  • Keyword News
  • FAN N STAR TOP10