GSカルテックスの原油流出事故に続き、GS建設の赤字転落ニュースまで伝われているGSグループは現在、暗雲が立ち込めた状況だ。

 

[スポーツソウルドットコム|ソン・ヒョングンインターン記者] 韓国財界8位のGSグループが、内外の混乱で動揺している。麗水市(ヨス・シ)での原油流出事故を巡って、激しく起こるGSカルテックスの責任論から、昨年赤字に転換したGS建設まで、グループの看板系列社である建設と精油が相次いで打撃を受けているからだ。

 
◆GSカルテックス...大きくなる原油流出事故の責任論
7日午前、GSカルテックスは、先月31日に韓国南部の麗水市で発生した原油流出事故で被害を受けた漁民に優先的に補償する方針を明らかにした。原油防除作業に伴う人件費や機器の動員、医療費に続き、漁民に対する補償まで含めると、GSカルテックスが負担する金額は膨大に拡大するとみられている。


しかし、補償決定にもGSカルテックスに対する非難世論は簡単に鎮まらないと思われる。 GSカルテックスが事故発生当初から弁明に一貫してきたからだ。
同事故の原因について、原油運搬船が接岸しようとしたときに、船舶が安全に接岸できるよう誘導する必要がある海務士が事故当時、現場にいなかったことが6日午前、麗水海洋警察によって明らかになった。


それに加え、接岸通報をきちんとしていないことも知られ、GSカルテックスが安全管理をおろそかにしたという指摘が提起されている。これに対し、GSカルテックスは、事故船舶が予定より1時間ほど早く接岸を行ったため、海務士が現場を見守らなかったと釈明した。


これ以外にもGSカルテックスに対する責任追求の声が激しく上がっている。麗水海洋警察の調査の結果、事故発生から30分以上をGSカルテックスが自治体と海上警察に原油流出の事実を通報していなかったことが明らかになった。また、GSカルテックスは、流出した原油の量が800ℓほどだと述べたが、実際には約200倍も多い量であることが分かった。


これに関連してGSカルテックスの関係者は、「事故が発生してすぐに通報した。また、公式発表ではなく、現場の関係者が推測で800ℓと言ったことが報道されただけだ」と説明したが、非難世論は今も激しい。


◆GS建設、昨年営業損失9373億ウォン、8年ぶりの赤字転落
GS建設は昨年、9373億ウォン(約890億円)の営業損失を記録し、2005年に社名をLG建設から変えて以来、初の赤字を記録した。


6日、GS建設は、昨年の予測値で当期純損失は7721億ウォン(約733億円)で、売上高は9兆5815億ウォン(約910億円)と発表した。売上高は、2005年以来、毎年上昇して過去最大を記録したわけだが、営業利益は2009年に5679億ウォンをピークに下落を続け、昨年は1兆ウォン(約950億円)に近い損失を出したのだ。

 

勢いに乗っていたGS建設は昨年、赤字転換した。

 

GS建設の赤字が大幅に増加した原因に、中東事業の損失が反映されたことが挙げられる。実際、GS建設が受注したアラブ首長国連邦(UAE)のRRE精油プロジェクトとUAEルワイス製油所建設・クリー統合パイクライン建設、イラン・サウスパ・ガス開発事業などは、現地の建設コストが大幅に上昇して収益が急落した。


GS建設の関係者は「昨年、中東事業の損失が非常に大きかったことで赤字転換したが、今年は再び黒字に変わると思う」とし、「新規受注規模は前年より40%以上増えた。また、新規に受注した良質のプロジェクト工事が本格化する来年からは、売上高はもちろん、営業利益でも成果を上げることができる」と語った。


しかし、GS建設の青写真について悲観的な見方もある。証券界関係者は、「昨年、建設会社が全体的に赤字転換したが、前年度より売上高、営業利益、当期純利益がすべて増加した企業もある」とし「GS建設は2009年をピークに引き続き営業利益が減少する傾向。新規受注で赤字転落を免れることができる可能性はあるが、以前のように大きな黒字は当分難しいとみられる」と分析した。

 

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