サムスン電子は、Google、エリクソン、シスコなどと「クロスライセンス契約」を締結して、特許権の確保に乗り出した。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|ファン・ウォンヨン記者] サムスン電子が、グーグル、エリクソン、シスコなどと「特許クロスライセンス契約」を締結し、特許権の確保に乗り出している。アップルと特許戦争を行っているサムスン電子は、特許権の確保で不必要な紛争を防ぎ、グローバル企業からの直接的なサポートを受け取る計画だ。


サムスン電子は最近、グーグルと両社間の相互互恵の原則に基づいて「包括的特許クロスライセンス契約」を締結したと発表した。クロスライセンスとは、相手の技術特許を導入する見返りに、自分の特許などを提供する提携方式を言う。


特に両社は、既存に持っていた特許はもちろん、今後10年間出願される特許まで共有することで合意した。これは、サムスン電子とグーグルが少なくとも10年間同盟関係を結ぶという意味。


今回の契約を通じてサムスン電子は、グーグルのソフトウェア(SW)基盤技術特許とグーグル傘下のモトローラの特許を活用することができる。また、グーグルグラス、スマートコンタクトレンズなど、グーグルが集中しているスマートウェアラブル技術にもアクセスできる道が開かれた。現在、グーグルが保有する特許は約5万件以上。


業界は、アップルとの特許戦争で、サムスン電子がグーグルのサポートを受けることができると予想している。半導体、デバイス関連の特許が多いサムスン電子とは異なり、グーグルはオペレーティングシステム(OS)を含むSW分野の特許が多いため、相互補完的な役割ができると分析される。
サムスン電子の知的財産権(IP)センターのアン・スンホ副社長は、「今回の契約締結は、不必要な競争より協力する方がより発展できることを示す」と説明した。


サムスン電子は、グーグリに続き、エリクソンともグローバル特許ライセンス使用契約を締結した。これで一年間以上に渡って続けてきた両社の特許訴訟も終わった。今回の契約には、ネットワーク端末器で使用されるGSM、UMTS、LTE標準関連特許も含まれている。サムスン電子は、エリクソンの特許を使用するため、長年間ロイヤルティーを支給する予定だ。


6日には、シスコと相互互恵の原則に沿った、クロスライセンス契約を結んだ。今回のクロスライセンス契約は、グーグルとの契約と同様に、サムスン電子とシスコが既存に持っている特許はもちろん、今後10年間出願される特許まで対象になる。
アン副社長は、「今回の契約を通じて、両社とも潜在的な成長を成し遂げることができ、これは全世界の両社の顧客にメリットになる」と説明した。


サムスン電子は、去る2012年末の時点で10万件を超える特許を保有している。業界ではサムスン電子が今回の協業を通じて、各グローバル企業の特許も活用できるようになり、製品・技術開発の分野でさまざまな相乗効果が期待されると分析している。
また、アップルとの特許戦争でもアップルの攻撃を避けることができる戦略だと評価した。


サムスン電子はこれまで、ノキア、マイクロソフト(MS)、IBM、コダック、インターデジタルなどのグローバル企業と、各事業部門別で特許クロスライセンスを締結してきた。今後10年間、両社が出願する特許まで含めた企業相手は、グーグルやシスコなどだ。

 

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